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日本からの支援物資に書かれた詩  中日友愛精神のシンボル

2020年 2月 11日17:21 提供:東方網 編集者:曹俊

 中国で新型肺炎が拡大防止して以来、日本は様々な援助と応援を行っている。このほど、中国外交部の華春瑩報道官はネット上で、「中国のネット利用者は駐日大使館のSNSに残されたコメントや、武漢がんばれなどのメッセージに感動している」と語り、日本に対して感謝を示すとともに、これらのことは心に深く刻まれたと述べた。そしてさらに、日本が物資を中国に送った際に箱に添えられた詩が、人々の心を温めていることも語られた。

「山川異域、風月同天」

 この詩はHSK事務局が武漢へ送った物資に書いたものだ。その後、日本の鳩山由紀夫元首相が上海に寄付した箱にも書かれ、他にも様々な物資に書かれるようになった。

 この詩は「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」(地域や国が異なっても、風月の営みは同じ空の下でつながっている。この袈裟を僧に喜捨し、ともに来世での縁を結びましょう)という意味だ。鑑真の伝記「唐大和上東征伝」には、この詩が縫い付けられた千枚の袈裟の話に鑑真が心を動かされ、来日を決めたことが記されている。鑑真の物語は中日関係でもっとも輝いて、感動させられるもののひとつだ。


「豈曰無衣、与子同裳」

 「豈曰無衣、与子同裳」という詩はNPO法人仁心会が中国に寄付した防護服の箱に書いてあった。「詩経·秦風」の詩で、秦の戦いの歌である。服がないと言わないで一緒に着よう、という意味だ。寄付された防護服は第一線で働く医療関係者に宛てたもので、服を送ると同時に、頑張って欲しいという士気も一緒に送っている。

 「青山一道同云雨、明月何嘗是両郷」

 この詩は日本京都府舞鶴市が大連に寄付した物資に書かれていた。唐代の王昌齢の「送柴侍御」の中の一節で、送別の詩でありながらも、互いに遥か分かれていたとしても、青山や曇り空や雨は共に見えているし、月も二つにはならない、という励ましの言葉だ。この意味するところは、中国と日本は二つに離れているけれど、一衣帯水で中日の友好も長い、と中国の人々を励ますものだ。

 

「遼河雪融、富山花開;同気連枝、共盼春来」

 この一句は富山県が10日、1984年から友好協力関係にある中国·遼寧省にマスク1万枚を寄付した箱に書かれた詩だ。「遼寧の雪が解けたら、富山の花もきっと咲く。兄弟姉妹のような私たち、一緒に春を待ち望もう」、という意味だ。

 これらの詩と言葉には、日本人の中国人へ対する深い友情がこめられている。新型肺炎という病気を前にし、中日両国は友愛の精神で助け合うことが大事だ。

 「春が来れば、すべてがよくなるだろう」、と武漢で従事しているある人が祈願したように、私たちも武漢へ桜に見に行こうではないか!

(編集:曹 俊)