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ブルース・ピアニスト“アリヨ”有吉須美人が4度目の北京公演

2019年 7月 27日17:39 提供:中国国際放送局

北京市の前門エリアにあるブルーノート北京で7月25日、シカゴ在住の日本人ブルース・ピアニスト「アリヨ(Ariyo)」こと有吉須美人さんによるライブが行われました。中国ツアーの初日を飾ったライブに多くのブルースファンが集まり、約240人の観客で満席となりました。

▲7月25日の中国ツアー初日@ブルーノート北京(撮影:陳介従)

アリヨさんは東洋人として初めてシカゴ・ブルース殿堂入りを果たした、日本を代表するブルース・ピアニストです。25日のステージではジミー・ロジャースの名曲「シカゴ・バウンド(Chicago Bound)」のほか、オリジナル曲としては「Ariyo's Stomp」や、日本語混じりの歌詞でブルースの発祥地・シカゴを歌った「Windy City」などが演奏されました。

今回はアリヨさんが信頼を寄せるベーシストの江口弘史さんとドラマーの呉志軍(ウー・ジージュン)さんを招いての3ピース編成だったことから、アリヨさんが2人の演奏を煽り立てるコミカルな場面もあり、最初から最後まで会場を楽しませました。また、北京を訪れるのは今回で4回目となるアリヨさんが、英語メインのMCの合間に「学生時代に第二外国語で学んだ」という中国語を披露すると、中国人の観客たちからは喜びの声が上がりました。

▲ブルース・ピアニスト「アリヨ」こと有吉須美人さん(撮影:陳介従)

▲ベーシスト・江口弘史さんは今回が初訪中(撮影:陳介従)

▲ドラマー・呉志軍さんは中国ライブではおなじみに(撮影:陳介従)

今回の公演のプロデューサーを務めた、自身もブルース・ミュージシャンである「虎子」こと卜暁虎さんは、アリヨさんとの出会いについて「2016年にブルースの旅に出た際、シカゴで初めて対面し、その素晴らしい演奏に魅了された。ぜひ中国にも来てほしいという一心で働きかけ、同年のうちにアリヨの中国ライブを実現することができた。演奏が始まった途端に客席から歓声が沸き起こったことを覚えている」と語りました。

また、今日の公演の目玉について「電子ピアノではなくグランドピアノでブルースが奏でられること。これは中国では史上初だと思う」と述べ、「中国人にとってブルースはまだ馴染みが薄いが、絶対に必要な音楽だと考えている。これまで10人のブルース・ミュージシャンを中国に呼んで来たが、これからも呼び続けて、ブルースの魅力をこの国に伝えたい」と語りました。

▲アリヨの中国ライブのきっかけを作った虎子さん(左)(撮影:梅田謙)

終演後の観客たちからは「素晴らしかった。ブルースの魅力と醍醐味を強く感じた。またアリヨの演奏を聴きたい」、「日本人がアメリカの音楽を中国で奏でた。音楽に国境は無いと感じた」、「生きたソウルを感じる、情熱的なパフォーマンスだった」といった感想の声が聞かれました。

アリヨさんは翌26日もブルーノート北京でライブを行った後、甘粛省武威市の蘇武砂漠で開かれる「2019民勤砂漠国際ジャズフェスティバル」に参加するほか、浙江省杭州市、湖南省長沙市、広東省広州市、広東省深セン市、上海市を巡り、江蘇省南京市でファイナルを迎える予定です。

なお、CRI日本語放送では8月中旬に放送予定の「CRIインタビュー」の中で有吉須美人さんへのインタビューを取り上げる予定です。

(取材・文責:趙雲莎、梅田謙)