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平和友好条約40周年記念、坂東弘美アナが北京で交流会=CRI日本語

2018年 5月 20日17:22 提供:中国国際放送局

中日平和友好条約締結40周年を記念し、歴史を直視し、平和と友好の増進について語る交流会が19日、中国人民大学で行われました。名古屋からフリーアナウンサーの坂東弘美さん(70歳)が講演、朗読を織り交ぜながら、来場者の質問に答えていました。

坂東弘美さん

侵略戦争の中国戦場に駆り出された旧日本兵を父に生まれた坂東さん。講演では、中日国交正常化の年に生まれた長男の中国留学をきっかけに、中国人の複雑な対日感情を知ったこと、親子で中国とかかわりを持ちながら、心の償いを続けたことなど、実体験を振り返りました。また、旧日本軍による南京大虐殺の史実に基づいた絵本「むらさき花だいこん」(大門高子・文、松永禎郎・絵)を朗読しながら、20年前から応援をつづけてきた紫金草合唱団の取り組みや、自らも共同代表を務めた「河村名古屋市長『南京虐殺否定』発言を撤回させる会」の活動を紹介しました。更には、一連の市民活動の中でつながりを持ち、自らもライフワークとしてかかわっている広島原爆の悲惨さを記録し、核兵器の廃絶を訴える「はだしのゲンをひろめる会」 の活動を紹介しました。

RUC桜花社代表に漫画『はだしのゲン』を贈呈する坂東弘美さん

交流会は「CRI日本語」と中国人民大学の学生サークル「RUC桜花社」の共同企画。Wechat公式アカウントを通して来場した40人余りのほか、グループチャットは120人もの参加を引き付けていました。なお、交流会の特別ゲストとして、日本の敗戦で中国残留孤児となり、中国人の養父母に引き取られ、現在は中国国籍で北京在住の王林起(日本名:渡部宏一、83歳)さんも出席し、自らの戦争体験を語りました。

来場者全員の記念写真

来場者からは「広島の歴史を南京大虐殺の史実と結び付けて紹介した点に深い印象を覚えた」「戦争は、加害者だった日本の国民にも無残な被害を残したと良く分かった」「平和こそ、国境や言語の垣根を越えて、全世界の人々を一つにする共通の願いと言語なのだ。このことをかみしめることができた交流会だった」などの感想が語られました。

坂東弘美さんは中京テレビのアナウンサーを経て、フリーランスとなり、安徽省蕪湖市で日本語教師をしました。その後、1999年-2002年に日本人専門家として中国国際放送局(CRI)に勤務した経験があります。(取材:王小燕、写真協力:王征)