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タミル語専門のインフルエンサーがチベット族「プーム」に変身

2021年 8月 16日15:59 提供:中国国際放送局

  

  廖亮さんはチャイナ・メディア・グループ(CMG)タミル語部のインフルエンサーです。廖さんはこのほどチベット自治区ラサ市で、「プーム」に扮して写真を撮影しました。「プーム」とはチベット語で「娘さん、女の子」という意味です。

  廖さんの写真や投稿がソーシャルメディアで公開されると、閲覧数は770万を突破し、「いいね」は12万、インタラクティブ数は30万を超えました。インド人のネットユーザーは「それぞれの民族の伝統と文化は唯一無二のものだ。伝統衣装の美しさは時間が経過しても変わることがない。チベット族の衣装の美しさがよく示されている。美しい写真をもっとシェアすることを楽しみにしている」とのコメントを残しました。旅をしながらの撮影―これはソーシャルの達人やトレンドに敏感な人々にとって欠かせない行動です。ラサ市では十数年前まで、旅人のための写真撮影サービスを提供する会社がほとんどありませんでした。しかし現在では、規模の大きな会社は少ないものの、小さな業者は少なくとも数百あり、大昭寺八廓街(バルコルストリート)にあるものだけでは100以上を数えます。

  

  人口が80万あまりしかないラサ市で、これだけ多くの撮影会社が成立している第一の理由として、観光客が世界各地から絶え間なく訪れていることがあります。チベット自治区観光発展庁の発表によると、今年1月から6月にかけて、全自治区での中国内外からの受け入れ観光客数は前年同期比110.9%増の1758万100人に達しました。観光業の総収入は同138.1%増の179億5400万元でした。

  別のデータによると、今年上半期(1-6月)にチベット自治区内の空港を発着した航空便は、新型コロナウイルス感染症発生前の2019年比で18.7%増の累計2万9800便に達し、利用した旅客は同13%増の延べ307万4000人でした。

  旅人のための写真撮影というビジネスが盛んになったもう一つの理由はチベット文化です。独特な趣を持つチベット服も、色鮮やかなアクセサリーも、神聖で荘厳なポタラ宮も、商売の活気に満ちた八廓街も、すべてがチベットの風情を余すことなく漂わせ、チベット文化の魅力をはっきりと示しています。この地ではいたるところで、伝統的な街の風景と現代的な民族の様子が完璧に織り交ざり融合しているのです。

  写真撮影ビジネスの盛況のさらにもう一つの理由は、チベットの青空、神々しい山、聖なる湖、カモシカなどの、自然と景色です。

  そして、チベット初の電化鉄道路線である拉林(ラサ・ニンティ)鉄道が1カ月前に開通したことは、人々をさらに元気づけました。この路線の開通により、チベット旅行にとって航空、鉄道、道路などを利用する新たな旅行ルートが形成され、旅人に写真撮影のサービスを提供するビジネスに、より多くのチャンスがもたらされるに違いありません。(Mou、鈴木)