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青海チベット高原をゆく⑬-チベット高原で温泉観光ビジネス、地域住民に潤いを

2021年 8月 8日17:36 提供:中国国際放送局

  標高4700メートルのチベット自治区ナクチュ市ニェンロン県(聶栄県)ニマ郷(尼瑪郷)銅龍村では、世界で最も標高の高い地熱温泉の一つである玉則地熱温泉があります。ここの温泉の総面積は3000平方メートルを超えており、温度は長年にわたって56℃から60℃程度に保たれています。

  

  現在、銅龍村では温泉を中心とする経済モデルを発展し、温泉プール、温泉治療室、民宿、飲食、商店など19軒を有するほどの規模になっています。

  

  ラサ市から来た観光客のガマドジェさん

  ラサ市から来た観光客のガマドジェさんは毎年数回、家族や友人と一緒に、ここに足を運んでいます。「薬浴温泉は1人68元(日本円にして約1100円)で、時間制限はない。ヨーグルトなどのおやつも用意してくれる。昼食は20元(日本円にして320円)と、ラサなどの温泉ホテルよりもコストパフォーマンスは高い」と話していました。

  ガマドジェさんは、数回ここに来て温泉に入浴した後、自分の顔のニキビがかなり消え、肌が潤ってよくなったと実感したそうです。

  

  銅龍村の地熱温泉はミネラルの含有量が高く、各種皮膚病、関節炎、喘息、胃病の人が入浴することで優れた補助治療効果があると言われています。

  温泉の湯気は人々に快適な気分を楽しめませるだけではありません。温泉資源はますます繁栄する村民の収入を大幅に増やし、人々の暮らしを豊かにしました。現在、村で温泉産業に関わっているのは75世帯の358人で、2020年、村の温泉観光は合わせて169万元(日本円にして2734万円)の収入もたらし、1世帯当たりに平均2万5千元(日本円にして40万円)のボーナスを配当しました。また、関連産業の従業員の毎月の給料は平均5696元(日本円にして9万1千円)に達したということです。

  銅龍村の温泉観光産業の興隆は、チベットの農村観光業が市場経済の大潮に溶け込んだ縮図でもあります。毎年8月に地元の「沐浴祭」が訪れると、玉則温泉は観光ピークを迎え、一日千人近くの観光客が訪れ、村民の生活も、年々忙しくにぎやかになっています。(取材・写真:趙雲莎)

  

  温泉プール

  

  温泉治療室

  

  温泉治療室