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河南省文化財局長「文化財はわれわれの命より大事」

2021年 7月 28日13:37 提供:中国国際放送局

  

  館内の文化財が元の位置に戻される

  記録的な豪雨に見舞われた中国中部の河南省は、移動が難しい文化財の数が全国で2番目に多く、世界文化遺産も5カ所あります。災害発生を受け、河南博物院、洛陽博物館などは直ちに閉館しました。

  多くの国家級重点文化財が水害の危険にさらされました。約3600年の歴史がある大型古代土城壁遺跡の鄭州商城遺跡のほか、世界遺産の龍門石窟、嵩山少林寺などでは覆土(遺構の内部に堆積した土)が崩れるということがありましたが、幸いにも文化財自体に被害はありませんでした。

  鄭州市洪水防止指揮部は、豪雨の後間もなく、「鄭州博物館新館の緊急避難」を発令しました。博物館従業員は速やかに文化財の最高レベルとされる大量の一級文化財を含む文化財400点以上を4階の避難倉庫に移し、文化財の安全を確保しました。

  河南省文化財局の田凱局長はSNS上で、「文化財の安全はわれわれの命より大事だ」とコメントしました。

  豪雨で一部の古代建築の壁にひびが入りましたが、豪雨になる前に、鄭州市商城遺跡保護管理処が排水溝の清掃や増水防止物資の準備など相応の措置を講じたため、城壁が完全に崩れることはありませんでした。現在、壁に亀裂が入った部分では、崩落などの二次被害が生じないよう、緊急修復が行われています。(怡康、柳川)