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【CRI時評】WHOは民意に応えて米フォート・デトリック実験室を徹底調査すべき

2021年 7月 28日11:17 提供:中国国際放送局

  

  新型コロナウイルスの発生源を巡り、世界保健機関(WHO)が次の段階の調査を計画し、「実験室流出」の可能性も排除できないとしていることを受け、国際社会では、米国のフォート・デトリック実験室に対する調査を求める声が日増しに高まり、爆発的な勢いを示している。

  フォート・デトリックに対する調査を実施するようWHOに求める公開書簡への中国のネット利用者の署名は、北京時間7月27日午後6時時点で1400万筆を超えている。国際社会が「米国政府の最も暗い実験センター」とも呼ばれるフォート・デトリック実験室に対する調査を強く求めるのは、理にかない根拠に基づくものといえる。

  米国では2019年7月に極めて尋常ではない二つの出来事がほぼ同時に発生した。米軍当局がフォート・デトリック実験室を突然閉鎖した。多くの州で新型コロナウイルス感染症と症状が酷似した「電子たばこ由来の疾患」が発生した。

  しかし米国政府は、外部からの疑いに対し、国家の安全に関わるとの理由でさらに多くの情報を公開することを拒んだ。そのようなごまかしで、これほど重大な出来事への疑いを晴らすことなどできようか。さらに、武漢の実験室は調査できるのに、なぜフォート・デトリックは調査できないのか。新型コロナウイルスは人類に多大な損失をもたらした。感染症の再発を防ぐためにも、発生源調査は多くの国の多くの場所で行われるべきだ。

  新型コロナウイルスの発生源を巡る国際調査の中国に関する部分はすでに終了している。WHOが3月末に発表した共同調査チームによる報告書は、ウイルスが中国の実験室から流出した可能性は「極めて低い」と結論付けている。WHOの次の段階の発生源調査が「実験室流出」の可能性を排除していない以上、疑わしい点が多いフォート・デトリックが第一の調査対象になるのは当然であって、これは科学的ニーズであり、全世界の人々の要望でもある。

  しかし、感染症の発生源として最も大きな疑いがかけられている米国は、協力しないどころか、科学的な発生源調査を腹に一物ある政治カードへと変えている。

  世界が真相を求め、政治化に反対していることは、中国のCGTNシンクタンクが7月26日夜に発表したオンライン世論調査に関する報告書からはっきりと見て取れる。調査に参加した世界のネット利用者の80%が「新型コロナウイルスの発生源調査問題は政治化されている」との見方を示した。

  米国の一部の人が政治化しても、国際社会を欺くことはできないし、反対にフォート・デトリック実験室と世界に200以上存在する米国の生物実験室に対する多くの疑いを隠そうとすればするほど露呈させている。「人権の灯台」と自らうそぶく大国は、民意を顧みず、科学を踏みにじり、全世界の人々の健康と安全を顧みていない。「民主」「人権」を公言する米国にとって最大の皮肉ではないだろうか。

  民意に背くことはできない。東側から西側に至るまで、人々は「米国こそが発生源調査を最も受けるべきだ」と考えている。WHOは、民意に応えてフォート・デトリックと世界に200以上存在する米国の生物実験室を徹底調査し、米国における発生源を徹底調査し、科学に答えを与え、世界に真相を返さなければならない。(CRI論説員)