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青海チベット高原をゆく⑦-農村振興を後押しする“ヤク産業”

2021年 7月 27日8:57 提供:中国国際放送局

  ヤクはウシ科の動物で、見た目は長い毛で覆われた大きなウシです。「世界のヤクは中国にあり、中国のヤクはナクチュにある」という言葉が示すように、世界のヤクの半分を保有しているのがチベット自治区ナクチュ市です。平均標高4500メートルで酸素が薄く、乾燥していて、4000万ヘクタールの草地を形成する高原・寒冷地・草地型の「ヤクの天然発育場」であることから、「ヤクの里」と呼ばれています。

  

  カクルド生態牧畜産業モデル基地で飼育されているヤク

  今回訪れたのは、ナクチュ市セニ区ローマ鎮にあるカクルド生態牧畜産業モデル基地です。この基地は、1社のリーディングカンパニーが10カ所の酪農基地をリードし、10カ所の酪農基地が100団体の協同組合をリードし、100団体の協同組合が1000世帯の牧畜農家をリードし、1000世帯の牧畜農家が10000頭のヤクを率いるという「1+百千万畜産業運営モデル」を採用しています。この産業発展は、人々を豊かにし、それまで放牧を生業としていた牧畜民ら貧困世帯の雇用問題を解決し、ヤクを育てながらより幸せな生活を送ることを実現させました。

  

  ヤクの搾乳をする牧畜農家の方

  2021年6月までの時点で、カクルド生態牧畜産業モデル基地は牧畜農家からヤクのミルクを合計145万2700キログラム買い取り、2921万5400元を支払いました。現在、基地の生態産業発展モデルは基本的に成熟していて、基地自体は約476ヘクタールの牧草地を整備し、753頭のヤクを飼育しています。搾乳などのスタッフとして貧困者670人余りを基地で雇用したほか、周辺の貧困農家800世帯以上からミルクを買い取るなどして、現地住民の収入増加の道を切り開いてきました。

  

  基地で生産された乳製品

  

  基地で生産された牛乳