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青海チベット高原をゆく⑤-ラサ市の旁多水力発電所

2021年 7月 26日18:23 提供:中国国際放送局

  

  旁多ダム全体の様子

  標高4030メートルの場所にある、ラサ市の旁多水力発電所を訪れました。ラサ川の上流に建設された旁多ダムは、ルンドゥプ(林周)県旁多郷の上流から1キロのところに位置し、中国が西部大開発10周年の際に確定した23の着工プロジェクトの一つで、チベット自治区の「第11次5カ年計画」(2006~2010年)の重点プロジェクトでもあります。

  

  チベット旁多水利発電有限公司の次仁曲傑執行董事

  旁多水力発電所は世界的なプロジェクトで多くの世界記録を作りました。これについて、チベット旁多水利発電有限公司の次仁曲傑執行董事は「このダムの総投資額は45億6900万元(約778億円)に達しており、貯水容量は12億3000万立方メートル、設計灌漑(かんがい)面積は65万2800ムー(約4万3500ヘクタール)で、設備の総容量は16万キロワットである。標高4000メートル以上の地域で17キロに及ぶトンネルを全断面掘削工法(TBM)で施工したという世界一の記録を持っており、さらに世界でも標高が高く、貯水量の多いダムの一つである」と紹介してくれました。

  

  チベット自治区旁多水利中枢管理局の鄭忠明副局長

  また、発電所の機能についてチベット自治区旁多水利中枢管理局の鄭忠明副局長は「この発電所の誕生でラサ川流域では階段状に連なる複数の水力発電所の開発・建設が推進され、それにより補完や調整面で顕著な効果を収めてきた。ラサ川の洪水防止能力をさらに高めるとともに、ラサ市と周辺に大量の生産生活用水を提供し、特にラサ市の工業用水の保証率を大幅に高め、ラサ市と周辺の生態環境を大幅に改善してきた。旁多水利中枢プロジェクトの建設は、ラサ川流域の経済・社会発展の促進およびチベットの飛躍的発展と長期的安定の推進に対しても重要な戦略的意義がある」と述べました。

  

  旁多水力発電の設備

  

  旁多ダム