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【チベット探訪】記者日記③〜ラサの市民生活〜

2021年 7月 7日20:38 提供:中国国際放送局

ラサには市内最大級の市場「八一農産品市場」がある。

1995年に建設され、2017年には市政府のサポートを含めて997万元(約1億7千万円)を投じて改装が行われた。市場の面積は17000m2に及び、多い時には一日あたり約2万人の市民が訪れている。

野菜や果物、肉、調味料、さらには内陸にありながら海産物も揃い、生活に必要な食材を手軽に手に入れることができる。

また、ここで手に入る牛肉は現地の名産である「ヤク」の肉。さらに市場内の支払いは全て中国では当然の光景となっているスマホ決済の「微信」、「支付宝」のキャッシュレスに対応し、至る所にQRコードを見かける。

当初、ラサ市は標高3600mに位置するため、流通に不便をきたしているのではないかと思っていた。しかし、実際に市場に足を踏み入れると、北京などの大都市と変わらない市場の光景が広がっていた。

そのほかの生活環境に目を向けると、中国では全国各地に展開している馴染みある大型ショッピングモール「ワンダ(万达)」もラサでは健在だ。

中の様子はこれもまた大都市とほぼ変わらない印象。食料品のスーパーやアパレル、日本料理屋を含む各種の飲食店が連なっていた。現在はワンダがもう一店舗建設中だ。

訪問当日には施設内で海外高級車メーカーのキャンペーンが行われていた。また、ラサ市内を走る車の多くは高級系の欧米系メーカーばかりだった。「辺境にある一地方都市」というイメージのラサだったが、現在は物流が安定供給され、海外メーカーの車を購入できるまでに所得は上がり、都会的な生活を送る環境が整備されている。(日本人記者:星)