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中国の鋼鉄輸出入関税  5月1日から調整

2021年 5月 2日12:09 提供:中国国際放送局

中国は5月1日から一部鉄鋼製品の関税を調整すると発表しました。今回の調整では、輸出税の還付が廃止される一般鉄鋼製品は146品目に達しました。一方、シリコン鉄、自動車用と家電用鋼材をはじめとする高付加価値やハイテク含有量の高い鋼材製品23品目につき、輸出税の還付措置が継続され、ハイエンドの鉄鋼製品が引き続き国際競争に参加するよう奨励する狙いがあると見られています。

現在、大口原材料の価格が上昇することで、鉄鋼や輸入鉄鉱石の価格が高止まりになっています。カーボン排出のピークアウトと事実上の排出ゼロを目指すカーボンニュートラルの目標の下、鉄鋼業界はCO2排出削減のプレッシャーが高まりつつあります。

また、今回の輸出入関税の調整では、銑鉄や粗鋼、鉄スクラップ、フェロクロムなどに対して、輸入暫定税率の免除が実施されます。さらに、シリコン鉄や高純度鉄などの輸出関税が適度に引き上げられると同時に、合金鋼の粉末やステンレス鋼線をはじめとする一部の鉄鋼製品の輸出税還付措置が廃止されるということです。

アナリストは、今回の調整について、輸入鉄鉱石への依存度を引き下げ、国内の鉄鋼需給関係を改善し、ハイレベルの国際協力と競争への参与に有利であり、粗鋼生産量の抑制やエネルギー消費の減少、排出削減にも有利だとみています。(朱、Yan)