日本メディアの「日経アジア」はこのほど、中国が新型コロナウイルス感染症の危機から迅速に回復したことは、ASEAN諸国の経済の見通しに対する決定的な外的要因だと報じました。

記事によれば、第1四半期（1－３月期）のGDPが前年同期比18.3%だったなど、中国経済が好調なスタートを切ったことが、ASEAN諸国に経済のより良い見通しをもたらしました。3月にシンガポールの対中輸出は46.4%伸び、対中輸出商品供給は3カ月連続で増加しました。中国経済の急速な回復がシンガポールを救ったことが、事実によって示されたわけです。

インドネシアも中国の感染症対策の成功の恩恵を受けました。インドネシアの3月の輸出は30.5%増で、過去4年間で最高を記録しました。政府統計によれば、過去3カ月に渡り、中国はインドネシア商品の最大の受け入れ国であり、第1四半期には石油を除く中国向け輸出が63%伸びました。

その他のASEAN国家もサプライチェーンの再配分の恩恵を受けています。ベトナムやマレーシアなども今年、対中輸出が大幅に増加しました。ASEANは今後、RCEPを通じての中国との貿易規模の拡大を期待しています。中国はすでにこの協定を批准しており、同協定は2022年に発効する見込みです。（閣、鈴木）