4カ月間の暫定的な反ダンピング措置を経て、中国は3月28日からオーストラリア産ワインに正式に反ダンピング税を課しました。これに対し、オーストラリアの貿易相は、次の段階として同問題を世界貿易機関（WTO）に付託することを検討していることを明らかにしました。商務部の高峰報道官は同件について1日、「中国の手法はWTOルール及び国内法に合致している」と述べました。

高報道官は、「反ダンピング措置を取ることは、WTOが加盟国に与えた正当かつ合法的な権利だ。商務部は2020年8月、国内産業の申請に応じてオーストラリア産の関連輸入ワインについて法に基づきダンピング調査を開始した。調査の結果、商務部は法に基づき、救済のために相応の貿易措置を講じることを裁定した。裁定報告によると、オーストラリアからの輸入ワインについてはダンピング行為が存在し、中国国内の産業に実質的な損害をもたらしている。反ダンピング措置の採用はWTOの規則及び中国国内の法律規定に合致している」との考えを示しました。（RYU、鈴木）