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【CRI時評】中国・EU投資協定、時代の求めでもある

2021年 1月 1日11:16 提供:中国国際放送局

12月30日夜、北京にいる習近平国家主席はメルケル独首相、マクロン仏大統領、ミシェル欧州理事会議長、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とテレビ会談を行い、中国・欧州連合(EU)投資協定交渉が予定通りに妥結したことを共に宣言した。

足掛け7年、35ラウンドにも上る交渉を経て、中国・EU投資協定はようやく重要な進展をなし遂げた。この後は署名、審査・批准などの手順が残っているものの、世界経済がコロナ禍で深刻なダメージを受けたことを背景に、この協定の交渉妥結は各側にとって朗報だと言えよう。

中国・EU双方にとって、今回の合意は均衡・ハイレベル・互恵とウィンウィンによるもので、相互投資により大きな市場参入、より高いレベルのビジネス環境、より力強い制度的保障、より明るい見通しを提供するに違いないと見られている。

中国政府の発表したところによると、中国・EU双方は開放を約束すると同時に、いずれも必要な監督管理の権限を留保している。また、双方は相互の投資促進をすると同時に、持続可能な発展に有利な投資がとりわけ強調されている。協定は均衡の原則を守るうえで、長期的な視野からの配慮をより重要視している姿勢が見て取れる。

また、協定が対象とする分野は、従来のバイラテラル投資協定をはるかに上回り、市場アクセス自由化の約束、公平競争の規則、持続可能な発展、紛争解決という四つの面に関する内容が盛り込まれており、高いレベルの交渉成果に達している。協定は世界の高いレベルの経済貿易規則をベンチマークにしており、制度型の開放に着眼している。

そして、中国とEUはいずれも高いレベルの互恵ウィンウィンの市場アクセスを約束している。協定に含まれるすべての規則は双方に適用しており、互恵とウィンウィンを十分に反映している。

さらに、これは世界が待望している協定でもある。2020年の世界は、新型コロナウイルスが猛威を振るい続け、保護主義が台頭しつつあり、グローバル経済が大きな衝撃を受け、不安定や不確定要素が増え続けている。このような重要な時期に、中国・EUはともに手を携えて取り組み、グローバル産業チェーンとサプライチェーンが一日も早く正常な軌道に戻るよう導き、自由貿易と多国間主義を守る強いシグナルを発信している。この動きが、まさしく時代の求めでもあると言えよう。(CRI論説員)