国家統計局がこのほど発表したデータで、第1四半期から第3四半期まで（1－9月）の中国経済がマイナス成長からプラス成長に転じ、経済回復の速度が世界のトップレベルであることが分かりました。これを受けて、多くの学者が、中国経済の回復情勢は今後も持続するだろうとの考えを示しました。

中国人民大学の劉元春副学長は「新型コロナウイルス感染症のダメージや複雑な国内外の環境を背景にしつつ、中国経済がこのような成果を遂げたのは大変なことだ」と指摘しました。

北京大学国家発展研究院の姚洋院長は、住民の可処分所得や社会消費財の総小売売上高が前向きな変化を示したことについて「うれしい驚きだ」と形容しました。

中国国際経済交流センターの張大衛副理事長兼秘書長は社会消費財の小売売上高総額が上向いていることに注目して、「内需促進の分野では、より効果的な措置を講じてもよい」との考えを示しました。（非、鈴木）