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【CRI時評】確かな歩みを踏み出した「科創板」、中国のイノベーション型発展に資する

2020年 7月 23日11:54 提供:中国国際放送局

「中国の資本市場改革のテストケース」と呼ばれる上海証券取引所のハイテク・スタートアップ向け市場「科創板」(スター・マーケット)が22日、開設1年を迎えた。21日時点で133社が上場し、時価総額は2兆6200億元、資金調達総額は1991億5000万元に上る。22日に発表された中国中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)上海総局などが編さんした初の「科創板白書2020」によると、期間内の研究開発投入額の割合は平均11.29%と同期間内に上場したA株の他のボードの新株に比べはるかに高く、国内トップレベルに達しているコア技術の割合も63%と高く、さらに企業の21%が国際的にトップの地位にある。上海証券取引所の黄紅元理事長は「科創板は差し当たり、戦略的新興産業やハイテク企業に対する資本支援と産業支援の役割を果たしている」と述べている。

科創板最大の制度面での新機軸である、上場する企業の情報開示を中核とした証券発行登録システムの試験的実施により、企業は新規株式公開(IPO)を待つ必要がない。市場が資本市場の資源配分を主導するため、実力のある企業は速やかに投資家の支持を得られる。

また、科創板の制度設計上の新機軸は、十分な技術がありながらA株市場に登録できないハイテク企業に資金調達のための扉を開き、資本市場が実体経済を支える能力を大幅に高めている。

科学技術は、困難を克服するための有力な武器だ。過去の世界的な経済・金融危機を振り返ってみれば、科学技術の進歩と技術革新が危機を脱するための要所であることに容易に気づくだろう。現在、新型コロナウイルス感染症の流行は、世界経済に深刻な打撃を与え、極めて高い不確実性をもたらしている。習近平国家主席は21日の企業家座談会で、科学技術イノベーションを力強く推進し、鍵となるコア技術の難関突破のスピードを速め、将来的な発展の新たな優位性を育成しなければならないと強調した。中国で資本市場が立ち上がってから今年でちょうど30年になる。中国の資本市場は、一つまた一つという重要な改革の中で、成熟し続けている。確かな歩みを踏み出した科創板は、中国の資本市場改革と経済のイノベーション型発展に資するだけでなく、世界経済が一日も早く暗雲から抜け出すのに寄与するだろう。(CRI論説員)