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小松昭夫氏の企業経営書、中国語版出版

2018年 10月 30日15:35 提供:新華網日本語

日本の企業家・小松昭夫氏の経営伝記「一隅を守り千里を照らす小松昭夫の企業経営の道」と「経営実践手帳」の中国語版がこのほど中国の東方出版社より出版され、発表記者会見が26日、北京で開催された。

小松氏は日本の小松電機産業株式会社の創業者。裸一貫から起業し、シートシャッター事業の業界トップ企業に育て上げた小松氏は、独自の経営哲学を持つ。その中で最も重要な要素が、江戸時代の近江商人の「三方よし、後利(売り手よし、買い手よし、世間よし、そして利益を後にする)」に由来する経営思想だ。

三方とは企業、顧客、社会であり、顧客をさらに満足させるため、小松氏は積極的に社員にイノベーションを奨励し、業務に絶えず進歩を求めている。同時に、彼は社員の起業を積極的に奨励し、社員が興した企業への融資や、上場支援も行ってきた。

小松氏は同会見で、「若者にとって最も大切なのは考えを持つ社員になることである。正しい人生観を打ち立て、なぜ生きているのかを知らなければならない」と述べた。

同書の編訳者の1人で、新華社世界問題研究センター研究員の張可喜(ちょう・かき)氏は、「小松氏はとても早い時期から企業の社会的責任の実践を始めていた。彼は1994年に財団法人人間自然科学研究所を設立し、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館を含む中国、韓国、ロシアなどの平和記念館を訪問し、追悼活動を行ってきた。そして『和平共生』の理念を提起し、世界平和の促進のために絶えず努力している」と紹介した。

長年日本企業の研究に力を注いできた日本の産業能率大学の欧陽菲(おうよう・ひ)教授が同書のために序文を書いた。欧陽氏は同会見で、「企業の経営経験の研究のうち、最も重要なのは企業の経営理念を研究することである。一つの正しい経営理念は処方箋のように、企業に活気をもたらし元気にさせる。小松先生の企業経営の知恵は、中国の企業家が手本とする価値がある」と述べた。(記者/郭丹)