中国の老舗食品メーカーである冠生園でおなじみの「大白兎■糖(■は女へんに乃、大白兎ミルクキャラメル) 」は長きにわたり人々にとって「上海の味」といえる。先ごろ開催された中華老字号(老舗)博覧会・中華老字号文化イベントにおいて冠生園は、有名国産化粧品メーカーの「美加浄」と共同で「大白兎ミルクキャラメル味」のリップクリームを発表した。人民網が報じた。

同イベントでは、鳳凰自転車のロゴがプリントされた「太平鳥」の服、人気ブランドのデザイナーがデザインした「回力鞋」の手作り限定版商品など、おしゃれなコラボ商品がたくさん発表され、杓子定規な老舗のイメージを覆した。

大白兎ミルクキャラメル味のリップクリームは正式発表前から、すでに微博(ウェイボー)で大きな話題となっていた。微博にアップされている画像を見ると、そのパッケージはキャラメルとほとんど一緒で、左上に「美加浄」のマークが入っている点だけが異なっている。そして「大白兔」の文字の横に、「ミルクキャラメル味のリップクリーム」と書かれている。

美加浄によると、このリップクリームの主な成分は、シアバター、オリーブオイル、アーモンドオイルといった植物エッセンスとなっているほか、ミルクエッセンスも含まれており、香りも特別に調合されているということで、唇をしっとりとさせるだけでなく、大白兎ミルクキャラメルの懐かしい味が見事に再現されている「おいしい」仕上がりになっているという。

冠生園の同プロジェクトの責任者・瀋勤峰さんは、「この商品は、９０後(１９９０年代生まれ)や００後(２０００年代生まれ)の若い消費者がターゲット。今年の『ダブル１１（１１月１１日のネット通販イベント）』のために準備したものだが、ネット上でこんなに話題になるとは思ってもみなかった」と話す。ただ、同商品の価格は今のところ未定。それでも、ネットユーザーらは、「発売が待ち遠しい」と楽しみにしている。美加浄によると、まず来月からショッピングサイト・天猫で販売が始まり、市場の反応を見るという。

(人民網日本語版)