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日本の化粧品大手、訪日需要取り込む高価格帯の化粧品を発表

2018年 7月 27日23:12 提供:新華網日本語

日本の大手化粧品メーカー花王は27日、東京で発表会を行い、高価格帯ブランド「est」(エスト)から新たに発売する最先端の美容クリームを発表した。今秋から日本国内で発売を開始し、訪日外国人の需要にも応える。

同社が26日に発表した2018年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算によると、売上高は前年同期比1・6%増の7290億円、営業利益は同3・9%増の908億円、純利益は同11・2%増の628億円で、トイレタリーやアジアでの化粧品販売が堅調に推移し、増収増益を確保した。

海外の化粧品事業が好調な一方、国内では、訪日外国人に人気の高価格帯ブランドの品揃えが弱く、需要を取り込みきれていないという課題があった。同社は5月に化粧品事業の新戦略を発表し、49あるブランドを再構築して、11のグローバル戦略ブランド(G11)を選定。成長目覚ましいアジア市場などでのブランド育成を加速する姿勢を打ち出した。

「est」はG11の一つで、同日発表した美容クリームは、自然から学ぶ「バイオミメティック」の発想で誕生した。月下香の花びらの細胞から培養した保湿エッセンスを高濃度に配合し、過酷な環境下でも、良質な細胞の産出とダメージからの防御という二重のアプローチで肌の再生力を高める。

同社ソフィーナ事業部の村田真実部長は「est」の今後の成長戦略を「個性際立つブランド」と「グローバル展開」の二つのキーワードで表現した。ブランドについては「バイオミメティック」発想をさらに進化させ、2019年秋に革新的提案を計画していると説明。グローバル展開については、2020年からアジアでの販売を予定していると明らかにした。(橋口いずみ)