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「神ってる」技術で三星堆の「金の杖」を復元した25歳男性

2021年 8月 23日16:51 提供:人民網日本語版

  長江上流域文明の中心とされる三星堆遺跡で今年3月に発見された「黄金の仮面」。この仮面を手作業で「復元」する様子を紹介する動画を作成し、動画共有サイト・bilibili(ビリビリ)にアップして一躍有名になった才浅さん(25)を覚えているだろうか?中国新聞網が報じた。

  

  この動画が話題になった時、三星堆博物館の朱亜蓉副館長も微信(WeChat)でその動画をシェアし、「当館の修復館で働きましょうよ」と書き込んだほどだ。

  「黄金の仮面」を「復元」する動画で才浅さんは、「『いいね!』が100万個を超えたら、三星堆で出土した『金の杖』を作る」と公約していた。

  そして今、その公約が果たされた。才浅さんは4ヶ月かけて、25万元(1元は約16.9円)をつぎ込み、自分の思い描く通りに「金の杖」を復元した。使った金は900グラムだ。

  三星堆博物館の「お宝文化財」の一つである金の杖は、1986年に三星堆遺跡の1号祭祀杭から出土。長さ143センチ、重さは約500グラムだ。

  

  この金の杖は、金の延べ棒を金槌で叩き、薄く伸ばし、それを木の杖の表面に巻きつけて作られていた。

  ただ、出土した時に、中の木が既に炭化し、残っていたのは表面の金だけだった。

  「金の杖」には、王冠をかぶった人の顔、鳥と魚、鳥の羽のような絵の3種類の絵が描かれていた。

  

  「金の杖」を復元するのは至難の業だった。まず、金に少量の銀を混ぜる。そして時間をかけてそれを叩いて、伸ばし、長さ143センチ、幅7.2センチ、厚さ0.2-0.3センチの金の板を作る。その後、模様を彫りこんでいった。

  才浅さんによると、これは「鏨刻」と呼ばれる伝統技術で、金属製のたがねと金槌で金属の表面を叩き、模様を彫り込んでいく。

  才浅さんは作業の過程で、三星堆の金の杖の模様は非常に複雑で、2本のラインがきちんと平行に刻まれており、その間は1ミリ未満、パッと見ると1本のラインに見えることに気がついた。

  

  「完璧に復元」するため、才浅さんはメノウ製のナイフの代わりに牛の骨の特製ナイフを作り、それで模様を刻み、それぞれの模様を「復元」した。

  

  最後に、四川省一帯で栄えた「古蜀国」の職人が当時でも使えた接着剤は何かを考えて、才浅さんは魚の浮き袋を使って特製接着剤を作り、金の板を木の杖に接着させた。

  動画がアップされると、「古蜀文明のミステリアスな奥義が、もつれた糸を少しずつほどくかのように明らかになっていく。素晴らしい!!!」など、画面はネットユーザーが絶賛するコメントで埋め尽くされた。

  「金の杖」を復元したことについて、才浅さんは取材に対し、「昔の人の製作技術を自分の肌で感じてみたかった」と説明。「完璧に再現したというわけではないが、作る過程でその魅力を感じることができた」と充実感を漂わせた。(編集KN)

  「人民網日本語版」2021年8月23日