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文化

孔子学院が中医のグローバル化を支援

2019年12月23日 10:34
 提供:東方網 編集者:王笑陽

 孔子学院(こうしがくいん)は中国語教育の海外拠点である。人民日報海外版によると、孔子学院は海外機関としての優位性を利用して、伝統的な中医学および中医薬(以下「中医」と略)の世界展開にこれまで大いに貢献してきた。

 現在、孔子学院では、中医のローバル化支援のため、主に以下の三つの施策に取り組んでいる。

 一つ目は、中医をテーマにしたイベントを実施して、メディアの力を借りて中医への認知度を高めることだ。例えば、中医学に基づいた特殊なマッサージ、推拿(スイナ)の体験活動などを開催したり、または所在国の漢学家や中医学医師を招いて講演を行っている。

 二つ目は、中医学教育の海外機関である「中医孔子学院」を設立することだ。例えば、ロンドンの中医孔子学院では中医学および中医薬の教育を行って、資格を持つ専門医を育成している。これらの機関を通じて、海外の医学教育機関との交流を深めることもできる。

 三つ目は、「研究型孔子学院」を設立することだ。学校法人兵庫医学大学中医薬孔子学院はアジア初の「中医孔子学院」であり、教育活動のほか、研究活動も実施している。学会交流または論文発表を通して研究成果の社会への還元を促進している。

 今の時代、中医のグローバル化は新たな発展のチャンスを迎えている。孔子学院は中国語の海外教育機関として、海外の人々に中医に対する関心を喚起し、中医関連の文化への理解と認識を高めることに、より積極的な役割を果たすことが期待されている。