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漫画で中国の魅力を発信 「悟空杯」国際漫画コンテスト

2019年 7月 3日16:12 提供:中国国際放送局

中日韓の3カ国を対象に半年間に渡って行われた「第2回悟空杯中国国際漫画コンテスト」の授賞式が2日、北京で行われました。中国外文局主催、人民中国雑誌社、中国国際青年交流センターなどの共催によるこのイベントには1034点の作品が寄せられました。会場には、中国外文局の方正輝副局長、人民中国雑誌社の王漢平副社長、中日韓三国協力事務局の山本恭司事務局長を初め、3カ国漫画界の代表、コンテストの受賞者、漫画ファンなどが合わせておよそ200人集まりました。

漫画を通じて中国の魅力を発信し、若者に夢を与え、国際交流を目的としたこのコンテストは、大賞の「悟空賞」と、手塚治虫生誕90周年記念賞のほか、イラスト賞、脚本賞、画面構成賞、子供向けのミニ悟空賞など11の賞が設けられ、15人が受賞しました。

山本事務局長は、「前回は日中両国のみの参加だったが今回は韓国も仲間に入れて、影響力や役割が大きくなったことを嬉しく思う。特に小さい子供たちが一生懸命に絵を描いている姿を見ると、これからが楽しみになる」と述べました。

また、手塚プロダクションの松谷孝征社長は、故手塚治虫氏の言葉を伝え、「漫画家を目指すには、良い小説、音楽、舞台、映画にどんどん触れて、それを栄養にして作品に反映しよう」と若者たちにエールを送りました。

この言葉通り、音楽からインスピレーションを得て、作品名『夢を乗せた音楽(中国名:載夢之歌)』で未来賞を受賞した駱嘉鈺さんは、「漫画の知識をたくさん得てスキルアップしたい」と示しました。

作品『黒白世界』で手塚治虫生誕90周年記念賞を受賞した黄明宇さんは、「この賞は私には大変に意義深い。これからも中国漫画の発展に貢献していきたい」との意気込みを表しました。

松谷孝征社長(右一)が『火の鳥』掛け軸を黄明宇さん(左一)に贈呈

手塚治虫生誕90周年記念賞受賞作品『黒白世界』

福建省の伝統文化を独特なスタイルで表した『閩越謠』で、大賞となる「悟空賞」に輝いた程瀟冰さんと陳楷航さんは、「伝統文化を発揚する作品が注目されたことを嬉しく思う。これからのパワーや大きな励みになる」と語りました。

「悟空賞」を受賞した程瀟冰さん(真ん中)

「悟空賞」受賞作品『閩越謠』

『極道ロリィタ』でイラスト賞を受賞した金丸愛実さんは、「日本はモノクロの漫画が多いが、中国のウェブ漫画は全体的に色鮮やかで、その見栄えからインスピレーションを得た」との感想を述べました。

イラスト賞を受賞した金丸愛実さん(真ん中)

イラスト賞受賞作品『極道ロリィタ』

授賞式の後、「現代マンガ産業の貿易――中日韓のマンガ産業融合および第三国市場協力」をテーマとした座談会が行われ、漫画における3カ国間の交流、第三国での共同事業開拓などについて踏み込んだ交流を行いました。(文責・張怡康、撮影・李陽)