中国テレビドラマ業界において権威を持つ「白玉蘭賞」の表彰式が14日夜、上海の東方テレビ局で行われました。今年のテーマは「新中国成立70周年」で、現実に則した題材をめぐる作品が多数ノミネートされました。

中国の家庭事情を反映した現代都市劇『都挺好（ALL IS WELL）』に出演した倪大紅さんが「最優秀俳優賞」を受賞し、「最優秀女優賞」には中国の女性の姿を描いた『正陽門下の女』の主演・蔣文麗さんが選ばれました。

また、大きな反響を集めた改革開放40周年記念ドラマ『大江大河』は、「最優秀ドラマ賞」「最優秀監督賞」「最優秀助演女優賞」「最優秀脚本賞」「最優秀美術賞」の5つの賞に選ばれ、最多の賞を獲得したドラマとなりました。

審査の基準について高希希審査委員長は「社会に対する責任感と使命感を持っていること。キャラクターも重要だ。そして、優れたストーリーと時代に適した審美観が問われる」と述べました。

日本の作品もノミネートされており、アニメ作品『はたらく細胞』が「最優秀アニメーション脚本賞」を受賞しました。

今回で25回目の開催となった上海テレビ祭は1986年から始まり、作品数に応じて1～2年に一回のペースで実施されてきました。今年は国家広播電視総局、中央広播電視総台（CMG／チャイナ・メディア・グループ）と上海市人民政府の共同主催によって行われました。（取材：とんとん、王巍）