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孔子の末裔、清明節に山東省曲阜市の「孔林」で先祖を祭る

2019年 4月 8日10:38 提供:新華網日本語

5日、儀式の流れについて書かれた文章を読み上げる賛引(儀式の先導役、右)。(曲阜=新華社記者/王南)

5日は先祖を祭る中国の伝統的な祭日、清明節にあたる。中国内外の孔子の子孫代表400人余りが孔子の故郷、山東省曲阜市にある孔子とその一族の墓所「孔林」に集い、共に先祖を祭った。

孔子を祭る儀式は午前9時に始まり、主祭官を務める孔子の79代目の嫡孫、孔垂長(こう・すいちょう)氏が、北京市や山東省、山西省、江蘇省、中国台湾など各地から集まった孔子の子孫代表400人余りを率いて、謹んで先祖の霊を祭った。古代の衣装を身につけた司礼官(儀礼の指揮役)の導きのもと、儀礼の参加者全員が「孔林」の「神道」をゆっくり進み、「大林門」「二林門」「洙水橋」「享殿」を通り過ぎて孔子の墓前に到着し、列を組んで姿勢を正した。そして、線香を焚く、祝詞を上げる、花を捧げる、跪いて拝礼する、お辞儀をするなどの儀礼を行い、先祖に対する敬意と追慕の念を表した。

儀式が行われた「孔林」は孔子とその子孫ら一族の墓所で、3千ムー(200ヘクタール)の土地に10万基余りの墓や4万余本の木、および新旧5千基ほどの石碑があり、現存する最古、最大規模の一族の墓所だ。

「孔」姓は中国では古くからある姓氏で、2500年余り前から今に至るまで、孔子の家系は80代以上続いている。世界各地に住む孔子の子孫は、今では約400万人いるといわれている。(記者/魏聖曜、蘭恭来、王南)