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夢の世界へ思いを寄せて~「日漫電影」in China~③

2019年 4月 4日11:25 提供:中国国際放送局

<シリーズ記事②は下記リンクからご覧いただけます。http://japanese.cri.cn/20190326/1eac2127-c0ab-1a9a-432e-2f5fc2803770.html>

中国でおなじみの日本のアニメは、ドラえもん以外にも沢山あります。『名探偵コナン(中国題:名偵探柯南)』、『クレヨンしんちゃん(中国題:蝋筆小新)』、『聖闘士星矢(中国題同)』、『ちびまる子ちゃん(中国題:桜桃小丸子)』などはいずれも根強い人気を誇り、国民的シリーズといえるでしょう。そんな中、最近は「民工漫」というサブジャンルも生まれました。

「民工」は中国で出稼ぎ労働者のこと。「民工漫」は、「日々重労働に追われている労働者もお気に入りのアニメ」、「重労働に追われてもどうしても時間を割いて見たいアニメ」という意味合いで生まれた言葉で、若い世代で普及率や知名度が高い人気アニメの象徴となります。初期の代表作は鳥山明の『ドラゴンボール(中国題:龍珠)』です。インターネットの普及に伴い、日本にも中国にも花を咲かせた「民工漫」が増えつつあります。最近の代表作は、『ONE PIECE(中国題:海賊王)』、『NARUTO -ナルト-(中国題:火影忍者)』などが挙げられ、この20年間、中国でも絶大な人気を集めてきました。さらに、これらに続いて「次世代民工漫」といわれるのが、先月15日に公開された『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~(中国題:我的英雄学院:两位英雄)』です。

ONE PIECE FILM GOLD(中国題:航海王之黄金城)

BORUTO -NARUTO THE MOVIE-(中国題:火影忍者劇場版:博人伝)

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~(中国題:我的英雄学院:两位英雄)

『週刊少年ジャンプ』で連載中の原作は、中国からスタートし、人口の約8割が「個性」と呼ばれる超常能力を持つ世界を舞台に、主人公のデクこと緑谷出久が、最高のヒーローを目指す姿を描くものです。今回の劇場版は、原作で描かれていないオリジナルストーリーの展開となっています。中国では、マンガを原作としたアニメ版が、動画サイト「bilibili(ビリビリ)」で配信され、このサイトの熱血系アニメの視聴率ランキングで1位に輝いていることから、劇場版を期待している中国のファンもかなり存在していました。劇場版は初登場週間4位で、初動記録は3000万元と、これからの人気振りも目が離せません。(ミン・イヒョウ森)