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野生のトラが中国·黒竜江に出現して住民を襲う 麻酔銃を使って制圧

2021年 4月 26日14:13 提供:東方網 編集者:王笑陽

 中国·黒龍江省西市内にある臨湖村に23日、野性のアムールトラ(中国語で東北虎)が出現し、住民1人が襲われて負傷したほか、停めてあった車にも被害が出た。

 このトラはロシア·シベリア地方から中国東北地方にかけて生息しているアムールトラで、体長が2~3メートル、体高は約1メートル、体重は250キログラム前後。

 メディアの取材に応じて臨湖村の男性は、朝起きたら外から聞いたことのない吠え声が聞こえてきたと話した。屋外に飛び出して相手を見、「これはトラじゃないか?」と思ったので、急いで家に逃げ戻り家族に話したが、誰も信じなかったという。

 通報を受けて18時頃、林業部門の専門家が現場に駆け付け、トラに麻酔銃2発を命中させた。トラはいったん草むらに逃げ込んだが、約6時間後に草むらから飛び出し、停めてあった車のタイヤにかみついた。タイヤはパンクしたという。その後、トラが耕作地を歩きまわったため追加の麻酔銃が発射され、計4発打った後でようやく午後9時ごろに完全に眠った状態になり、捕獲に成功した。トラは黒龍江省の野生動物保護協会救助ステーションに送られることになった。

 「中華人民共和国野生動物保護法」により、アムールトラは国家一級保護野生動物に認定されている。1970年代~80年代に、このアムールトラの保護を目的として、長白山自然総合保護区や黒竜江七星砬子保護区が設けられた。さらに、2017年には東北虎豹国家公園国有自然資源資産管理局も設置されている。

(範易成)