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長寧区で外国籍ボランティアが新型コロナと戦う前線に参加

2022年 4月 15日18:14

  

  4月1日に上海の浦西が閉鎖されて以来、周家橋街道の天山華庭団地では、多くの外国籍の人がボランティアに参加して自分のできることで貢献し、愛には国境がないことを体現している。この中には、二人の日本人ボランティアもいる。

  11日午前6時半、天山華庭のボランティアグループにヘルプ要請の連絡が来た。住民の一人である鐘さんは午前7時半までに仁済医院へ採血に行かなければならないが、車を持っていないので団地の居民委員会とボランティアに助けを求めたのだ。

  この連絡が来るとすぐ、日本籍住民の野口さんは、「私が病院に連れて行きます」と引き受けた。

  実は野口さんはその日の午前に重要なビデオ会議に参加する必要があったので、鐘さんを病院に送ったら家に戻るつもりでいた。しかし、鐘さんが家に戻るのが難しいと分かると、野口さんはそのまま待機して、一緒に帰ってあげることにした。

  病院での待ち時間が長くなりそうだったので、野口さんは同僚と相談して会議時間を繰り上げた。そして鐘さんを待っている間にスマホを使って会議を終えたという。

  家に帰る道すがら、鐘さんはずっとありがとうと言っていた。これに対して野口さんは、「実は、感謝すべきなのは私です。ヘルプの必要な人を助けるチャンスを私に与えてくれたのは彼女ですから」と言う。「上海で新型コロナが起きて以来、中国政府、医療従事者、団地の世話人、それに地方から上海に支援に来たすべての人々が寝ないで働いています。上海市民の安全と健康のため貢献している彼らと同じように、私も貢献したいです」と語った。

  野口さんの同僚である島田さんも、彼と同じ考えだ。島田さんによると、コミュニティが閉鎖して、蓄えていたインスタント食品を食べ切ってしまった。自分は料理もできなくて困っていたら、それを知った近所の人が、毎日、料理を作って1人分をくれるようになったそうだ。心から感動したし、ありがたいと思う。だから、自分のできることで貢献して、他人を助けたいと考えている。

  PCR検査場では、野口さんと島田さん、それに他の日本籍のボランティアが、住民に向かってQRコードを用意するよう、繰り返し何度も声を掛けている。そして、2メートル離れて並ぶように防疫のガイドとしての仕事をしっかり行っている。こうして立ったまま、5時間活動するのもざらだそうだ。「その間は水も飲めないし、トイレにも行けないので疲れますががんばっています。早く日常生活に戻って欲しいですね」と、野口さんは誇らしげに語った。

  (編集:曹俊)