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三菱電機空調の福島正総経理:退職後は中日友好を促進する仕事を

2021年 10月 15日17:14 提供:東方網

  「長い間中国で働いて弊社の商品が中国の皆さんに使われ、愛されたこと、そして三菱電機空調がいいブランドだと思われ、人々から認められたのが一番嬉しいです」。

  三菱電機空調(上海)常務取締役社長で総経理の福島正氏は、上海と深い縁がある。上海に2回派遣され、合わせて18年上海で暮らしてる。会社をリードして中国市場に先進的な省エネ·環境保護技術や優れた製品を提供すると同時に、会社の持続可能な発展や、企業の社会的責任などの面でもこれまで著しい貢献をした。

  


  全社員の心が一つになり苦難を乗り越えた

  三菱電機の空調機が中国での空調ビジネスをスタートしたのは、80年代後半からだ。福島氏は、「企業は法律上法人という人格を持ちます。すなわち社会の「市民」であり、市民である以上義務を負っていますが、それは利益を出して納税することだと思います」と述べた。

  


  「我々外資企業が使っている上海の道路、空港などの社会インフラは、税金で支えられています。外資としてビジネスをする際には社会インフラを使いますから、納税するのが当然です。弊社は15年連続納税していて、浦東新区から3年連続で表彰されました」と、述べた。

  


  上海での思い出はたくさんあるが、一番忘れられないのは、2020年1月14日だという。「その日、会社の年会で『我和我的祖国』という歌を全社員で合唱し、皆の心が一つになり団結力がさらに高まりました。その9日後にコロナウイルスにより武漢が封鎖されて、その後の3ヶ月間は全社員が団結し、助け合い、また販売店さんを支援して、見事に全員で苦難を乗り越えたんです」。

  上海文化のソフトパワーを感じる

  「上海ではフランス料理やイタリア料理など、世界各国のおいしいものが食べられます」。上海の生活について話し始めると、福島氏のテンションは高くなる。「でも、最も好きなのは中国人シェフがつくるおいしい日本料理です」。

  音楽ファンでもある福島氏は、上海の音楽ホールの発展もよく知っている。「今、上海には条件がいい音楽ホールがたくさんあります。浦西と浦東のいずれにもあります。また、毎年世界的に有名な楽団が上海に来て公演します」。

  


  今年の4月は、上海ジャズフェスティバルの公演を聞きに行った。その際、コンサートホールのデザインに特に惹かれたそうだ。「シンプルなデザインだけど、中国風や温かさを表現しています。現在、中国のデザインはすでに世界一流になっています」と語った。

  福島氏は、上海は中国にとって世界に向かう窓で、上海の国際的影響力とソフトパワーの向上は、多くの分野において人々が共に推進してきたものだと考えている。

  


  長年の海外勤務経験に基づいて、福島氏は海外ビジネスの原理原則を次のように統括した。それは、その国の市民のような存在になること、その国の文化や歴史に敬意を持つこと、そしてその国の役に立つことだ。「その国の社会に価値を与えられないと、企業がその国で長く経営することはできません」。

  インタビューの最後に福島氏は、「多くの日本人にこの上海に来てもらって、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、そして上海の中国人と交流することで上海の良さを体験して欲しい。それが私の夢です。退職後はそのような仕事ができればいいなというふうに思っています」と、中日友好促進に貢献したい希望を述べた。

  (作者:範易成)