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上海

上海月餅販売データ ばら売りや生の月餅が人気に

2021年9月24日 17:41
 提供:東方網 編集者:範易成

 今年の「月餅合戦」がようやく終わった。月餅は中国の伝統的なお菓子で、毎年中秋節に食べたり贈り合ったりする。各ECコマースプラットフォームや月餅メーカーの老舗が、今期の販売状況を公開した。

 販売データから、多くの新しい傾向が見て取れる。例えば「90後」の若者が次第に消費の主体になり、月餅は贈り物から食品そのものに戻って行っていることなどだ。

 老舗に長蛇の列、ばら売り月餅の業績が急成長

 上海で170年の歴史がある老舗「杏花楼」は、市民が毎年月餅を購入する時の第一の選択である。同店によると、今年月餅の業績は去年の同期と比べて5%伸び、この中で、ばら売り月餅の販売量は1500万個に達した。他の老舗である「新雅」では、南京路店でのばら売り月餅は一日平均約15万個となった。

 今年はオンライン販売も盛んだった。ECコーマス大手「天猫」によると、今年の販売量は去年の2倍で、中でもばら売り月餅は2.4倍になった。これまでは贈り物として豪華に包装された月餅セットが中秋節の主役だったが、最近は自分で食べる需要が増えているため、簡易包装のばら売り月餅の業績が急成長したと考えられる。

 味の大乱闘 伝統と流行のいずれにもファンがいる

 月餅には甘いのからしょっぱいのまで多くの種類がある。伝統的な中身のほか、最近は様々な革新的な餡の月餅も登場している。

 「杏花楼」のデータでは、今年の餡ランキングは、こしあん、ココナッツ、蓮蓉、伍仁だった。

 一般的な広式月餅、京式月餅や蘇式月餅のほか、アイスクリーム月餅、サーモン月餅といった若者に高い人気を誇る革新的な月餅もよく売れた。

 新鮮な鮮肉月餅や生の月餅が売れ行き好調

 上海では鮮肉月餅を好む人が多い。上海の街頭には、この間毎日、焼きたての鮮肉月餅を買おうとする人の長い行列ができた。

 そして焼きたての鮮肉月餅が食べたいが、行列に並ぶ時間がないサラリーマンにとって最高の選択となったのが生の月餅だ。家でフライパンやオーブンで焼いて約20分。実に便利なものだ。

(編集:f)