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古民家を活かす 虹口区の古民家リフォーム工事が完成

2021年 8月 26日17:36 提供:東方網 編集者:範易成

  最近、築114年になる穎川寄廬と呼ばれる古民家のリフォーム工事が完成した。改修後の颍川寄廬は昔の形を残しながら、芸術館やスタジオなど新しい形で再開することが期待されている。

  颍川寄廬は虹口区の18街坊に位置する。2014年、このエリアは全体的改修工事のために徴収された。2018年に土地の譲渡が完了すると、崇邦グループが商業開発の入札を獲得し、エリアにある12件の古民家リフォーム工事に着手した。

  古民家を活かす

  虹口区には18街坊などの古民家群が多く残っている。古民家のリフォーム工事は、住民の生活改善という目的のほかにも、街と建物の歴史文化保存の目的がある。18街坊や山寿里などの古民家群のリフォームは、住民の生活を便利にするだけでなく、古い建物にとっても再生のチャンスだ。 虹口区の改造工事担当者は、「建物の保護と開発のバランスを取るため努力している。地域活力の最大化、古いものと新しいものの融合、双方にメリットのある共生を達成することを目指している」と語る。虹口区では、「全体的な保護、積極的な保護、活性化的な利用」の原則に従い、区画内の古民家をレベルに合わせた保護を進めている。昔の形を保存しながら古民家を修復し、歴史文化と都市機能の両立を目指しているのだ。

  「歴史文化」を継承

  18街坊は昔の公共租界で、文化的にも深い意味がある。ここにある南強書局は、『社会主義史』などの先進的な本を出版した。改修後、この一帯の建物の一部は上海文化博物館と虹口区文化歴史館になり、18街坊の文化を受け継いで、上海の文化と芸術の新しいランドマークを構成する。 18街坊の改修工事を担当するチームは、これまでも新天地と思南公館など上海の多くの歴史的なエリアの商業開発プロジェクトに参加した経験がある。復元に向けては、建物の構造から装飾品の色まで、史料に基づいて行っているという。

  ここ数年、上海は古民家を活かすにあたり、空間的には「昔ながらの建物を修復」し、機能的には「活性化して使用する」というコンセプトで臨んでいる。例えば、改修後の上海ユダヤ難民記念館は住民の生活を向上させると同時に、1930~1940年代に上海がユダヤ人難民の「海の箱舟」であったという歴史的記憶も保存している。

  昆明路の南にある古民家群では、最近改修工事が始まったばかりだ。地元の住民は多くの古道具を記念館に寄贈した。ある住民は、「古道具の寄贈はこれを守るためで、古民家の再生リフォームも古民家を守るためだ」と、語った。

(編集:f)