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お米サイダーにお米レストラン……上海松江で起業の「農二代」

2021年 8月 17日17:15 提供:東方網 編集者:範易成

 松江米を原材料とするお米サイダーがまもなく発売される。地元の農産物を活用して開発されたオリジナルIPで、「蕩里有米」のブランドで第一次から第三次産業までの総合的発展·三産を実現した飲み物である。作ったのは上海市松江区石湖蕩鎮東夏村の「80後」陳健氏。数年前、陳氏は市内の収入の仕事を辞めて故郷に戻り、地元のEコマースを起業した。松江区のお米を全国に広げることを目指しているという。

米サイダー

 東夏村は上海市の農村振興モデル村である。村では今、若者たちが村に活力を与える革新力になっている。

 陳健氏と協力してお米がテーマの「有米レストラン」をオープンする陳潔氏も、村外で10年間働いた「農二代」(農村で生まれて都市で働く人)の一人で、農村振興の成功に自信を得て故郷に戻った。将来的にレストランを観光の重要な付属施設としたいと考えている。ここの有名な観光地の「浦江の首」は昨年、3A級観光スポットに認定されたが、観光スポットとしての付属施設はまだ足りない。そのため、陳潔氏は陳健氏と共同で、観光スポットの近くに田舎らしさを売りにした民宿を建てることを決めた。

 他にもここ数年で村の幹部の万暁涵、農村振興建設者の張一夫、ミュージシャンの曾国俊など、多くの「農二代」が村に戻って一緒に三産の融合を推進し、村人の収入向上と、「浦江の首」文化産業コミュニティー建設に力を発揮している。

 陳健氏は以前サラリーマンで、農業副産物のサプライチェーン関係の仕事をしていた。2015年に田舎に戻ってEコマースを起業すると、彼の会社のキムチはすぐに京東の同類単品ランキング1位になり、年間売上げは2000万元に達した。そこで2019年に、故郷松江の米を全国に売り込む計画を始めた。

 「ここは二級の水源保護区で、松江で生産するお米の品質は優秀です。しかし、地元農家の販路は少なく、食糧管理所に売る価格は1キロ当たりわずか3元です。お米だけを売っていたら付加価値は低く、利益もあまり上がりません」と陳氏は語る。

 2020年、陳健氏は米の加工商品に焦点を当てて、「米露」という飲み物を開発した。これが消費者の好評を博したことから、今年は新しく米サイダーを開発した。そして浦江の水文化や農耕文化などを融和した独自のIPやブランドを創設。米サイダーは今後全ルートで発売する計画だ。

「有米レストラン」

 今年の前半には、主に農村振興の事業をしている企業の思爾騰グループも石湖蕩鎮の振興に参入。陳潔氏や陳健氏と提携して食品会社を創業すると独自のIPに基づいて「有米レストラン」を企画し、まもなくオープンする見込みだ。

(編集:f)