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『漫話中薬』不思議なヒル

2021年 6月 4日9:48 提供:東方網 編集者:王笑陽

 中医薬ははるか昔に誕生し、中華民族5000年の歩みと共に発展してきたという壮大な歴史を持つ。このほど、上海長海病院と海軍軍医大学中医学部が共同で制作した科学普及アニメ『漫話中薬』が放送され、人々に中医薬に関わる歴史や物語を語り、中医薬の知識を広げている。


ヒル

 中国の戦国時代、ある日、楚恵王が食事をしていたところ、漬け物を盛った器に虫が入っていた。驚いて側にいる大臣に聞くと、大臣はこれはヒルだ、と答えた。これを聞いた楚恵王は、怒るどころか、調理場が罰を受けないように、大臣に対して口外しないよう命じた。そして証拠を消すために、王はヒルを食べてしまった。すると不思議なことに、長年うっ血の病に悩まされていたのが、なんと治ってしまったのである。ヒルには一体どのような不思議な効果があるのだろうか?

 実は、ヒル(蛭)は、環形動物門ヒル綱に属する生物の総称で、体の前後端に吸盤を持つのが特徴である。これらの中には吸血性のヒルや、吸血しないヒルもいる。

 医学の分野では、ヒルの唾液には血液抗凝固作用のある物質が含まれ、ヒルが噛むことで、抗ヒスタミン作用、血管拡張作用、麻酔作用が現れ、血液の抗凝固作用を助長することが分かっている。

 このような特徴から、以前、外科医が指の切断や耳の接着手術などの後、うっ血を除去するために、生きているヒルを使って手術の成功率を大幅に高めたこともある。