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世界読書デー ディスレクシア障害ってご存知?

2021年 4月 23日16:18 提供:東方網 編集者:範易成

  4月23日は世界読書デー。たくさんの人が読書の楽しみを伝えているが、しかし、ディスレクシアという障害を持つ人にとって、読書は決して楽しいこととは言えない。

  ディスレクシアは学習障害の一種で、知的能力および一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書きの学習に著しい困難を抱える障害である。中国語では「閲読障害」と訳される。

  ディスレクシア障害者には、文字が揺らいだり、かすんだりして見える。鏡文字に見える人もいる。

  中国台湾の人気歌手·蕭敬騰(ジャム·シャオ)は、彼の著書『不一様(同じじゃない)』の中で、ディスレクシア患者としての経験を書いている。彼は子供のころ、シャワーを浴びる時に、シャンプーとボディーソープのラベルを間違えてしょっちゅう叱られた。大人になって仕事をする時も、台本を読み終わることができない。映画の字幕など、10回も読み返さないと理解できない。彼は中央テレビの番組「朗読者」の中で、次のように語っている。「実は、ディスレクシアを持つ人にとって一番苦しいのは、読むことじゃない、人に理解してもらえないことだ」。

  ディスレクシア障害に関するドキュメンタリー「我不是笨小孩(私はバカな子供じゃない)」

  中国ではディスレクシア障害の存在はあまりよく知られていない。ディスレクシア障害を持つ子供は成績が悪い場合に、「努力しない」「いい加減に勉強している」「集中力がない」などと批判される。だが、正確な有病率は不明なものの、学齢期の子供の約5%から8%がディスレクシア障害を持つと推定されている。

  読字に困難があると当然ながら書字にも困難がある。

  上海市児童病院健康管理部の田園主任によると、学齢期の子供の中にディスレクシア障害があるのは、決して珍しいことではない。これらの子供は知的能力障害や神経発達障害はないが、識字能力や読解力の発達がほかの子供たちより遅れていて、単語を正しく識別したり綴ったりするのに困難が見られる。ディスレクシア障害のある子供を持つ親に対して、田園主任は3つの対処方法を提案している。まず、子供が「賢くない」「怠けている」と考えてはいけない。そして、ディスレクシア障害を持っていても、思考や推論などの能力は強いかもしれないので、子供の得意分野を伸ばしてあげて欲しい。最後に、積極的に診断をして治療的介入することが大切だ。学齢期の初期に早く気づき、早く対処することで、症状を大幅に緩和することができる。

(編集:王笑陽)