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4月2日は世界自閉症啓発デー 上海のカフェが自閉症者の就活を支援

2021年 4月 2日9:30 提供:東方網 編集者:王笑陽

 4月2日は世界自閉症啓発デーである。自閉症とは、社会性発達の質的障害、コミュニケーションの質的障害、興味や活動の偏りの三つを特徴とした先天的な脳の機能障害だ。

 統計によると、中国では年々自閉症の発生率が上昇しており、今では1000万人以上の患者がいる。しかし、自閉症者の就職は非常に難しく、たとえ仕事の能力を有していてもコミュニケーションを含む対人関係に困難があるため、90%以上の自閉症者は普通の仕事に就職できないのが現実である。

 このため自閉症のある人をどのように社会に受け入れ、自立させるのかが重要な課題となっていて、上海においても自閉症者の就職に対する専門的援助を模索する人や施設が増えて来ている。

 自閉症者の中には優れた音楽的才能を持つ人も多いといわれる。そこで上海交響楽団の有名な指揮者である曹鵬さんと娘の曹小夏さんは、自閉症者にも舞台に立って演奏する機会を与えようと、「天使知己サロン」を発起した。また、「愛珈琲」というカフェをオープンし、自閉症者に実践や就職の機会も提供している。一般的なカフェとは違って、「愛珈琲」では自閉症のある店員がコーヒーを出した後にお客と自由に世間話をしてもよいことになっている。彼らのコミュニケーション能力を鍛えるためだという。

漢中路188号にある上海市青少年活動センター1階にある「愛珈琲」

 

自閉症のある戴さんは優れた音楽才能を持つ

お客と話をする自閉症者

 上海玉仏禅寺の覚慧法師は「愛珈琲」に関するニュースを見た後、「自閉症者についてあまり知らない」と気付いた。そこで自閉症者をお寺に招待し、お菓子の作り方を教えるアイデアを思い付き、3月31日から就職実践公益プロジェクトをスタートさせた。自閉症者は玉仏禅寺の素食品有限公司でお菓子の作り方を学ぶことができる。発起者の覚慧法師は自閉症者がここで自活するための仕事のスキルを身に付けられることを期待している。