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2020年世界の都市総合カランキングで上海が30位から10位に大躍進

2021年 3月 19日16:29 提供:東方網 編集者:王笑陽

 一般財団法人森記念財団都市戦略研究所が2008年より調査·発表している「GPCI」(Global Power City Index)は、世界の主要都市の総合力を評価したランキング、いわゆる「世界の都市総合カランキング」である。代表的な都市指標の一つとして高い評価を得ており、さまざまな場所で都市政策やビジネス戦略の参考資料として用いられている。この最新のGPCI-2020で上海はトップ10に入り、最も順位を上げた都市であることが分かった。

 上海市人民対外友好協会と上海市白玉蘭賞日本人受賞者の会は、3月18日、「都市総合ランキングと上海の国際都市競争力について」をテーマに、特別交流会を開いた。コロナ禍で中日の人の往来が困難な中、交流会はオンラインで開催された。森記念財団理事の市川宏雄氏教授が、GPCI-2020に基づいて、上海都市国際競争力飛躍の分析と助言について基調報告をした。上海市人民対外友好協会の沙海林会長と景瑩副会長、上海の都市計画専門家や上海市白玉蘭賞の受賞者らも出席した。

 GPCIでは世界の主要48都市を対象に、経済、研究·開発、文化·交流、居住、環境、交通·アクセスの6分野の70指標で、その総合力を複眼的に評価し、順位付けしている。最新のGPCI-2020によると、トップ5は昨年から変わらず、ロンドンが1位、ニューヨークが2位、東京が3位、パリが4位、シンガポールが5位となっている。そして、上海は30位から10位に躍進し、トップ10に加わった。市川教授は、これが上海がすべての分野において順位を伸ばした結果だと分析した。

 市川教授の分析によると、上海は経済分野において、「ワークプレイス充実度」が42位から16位に上昇し、「従業者数」は5年連続で1位を維持したことがわかった。そして、研究·開発分野では、全8指標のうち6指標でスコアが上昇し、中でも「学力の高さ」(1位)と「研究者数」(9位)の評価が高かった。文化·交流分野では、「観光地の充実度」と「食事の魅力」がともに12位まで上昇し、受入れ環境の指標が全体的に評価が高い。居住分野では、昨年はコロナの影響で数多くの企業がテレワークなどの防疫対策を実施したので、「働きの柔軟性」が30位から1位に躍進した。上海の弱点とされた環境分野でも「都市空間の清潔さ」では高く評価されており、4位まで上昇した。そして、上海の強みと見なされている交通·アクセス分野で、「国際貨物流通規模」と「航空キャパシティ」の指標が依然として高いということだ。