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安藤忠雄氏の大規模展覧会が上海で開催 『水の教会』などを原寸で再現

2021年 3月 19日16:17 提供:東方網 編集者:範易成

 東方網19日付:日本の著名な建築家·安藤忠雄氏の大規模な展覧会『安藤忠雄:挑戦』が、3月19日から、中国上海市の復星芸術センターで開幕した。代表作の『水の教会』や『光の教会』の再現、精巧な建築模型、スケッチ、ドローイング、映像、旅先のスケッチなどを展示、安藤氏半世紀の設計活動を俯瞰する構成となっている。

『水の教会』の原寸大展示

 安藤忠雄上海展覧会は国際巡回展として東京、パリ、ミラノに次ぐ4回目の開催となる。中国で開かれる個展としても過去最大規模のもので、会期は2021年6月6日まで。

 安藤忠雄は1941年に大阪で生まれ、独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立した。半世紀にわたって世界で200件以上の建築を設計し、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞などを授賞した。

 中国には安藤氏が設計した美術館や劇場などの建築が数多くあり、高い人気があるため、今回の個展は注目を集めそうだ。安藤氏が上海で設計した作品の嘉定保利大劇院、震旦博物館なども今回の個展で紹介されている。

 今回の目玉は、代表作の『水の教会』の原寸大再現だ。水の教会は北海道勇払郡占冠村の星野リゾートトマム内にあるチャペルで、安藤忠雄が手がけた「風•光•水」の教会三部作のひとつでもある。教会の内部で人は自然の要素「水•光•緑•風」に触れることができ、安藤氏の「あるがままの自然を人間の意志によって切り取った空間こそ『聖なる空間』である」という設計思想を体現する代表作だ。

 『水の教会』の原寸大展示は、復星芸術センターの1階で行われている。1985年に設計された、水盤に面した北海道の教会で、会場では現地と同じように水が使われている。会場に設けられたベンチでは、多くの来場者が写真を撮っていた。ほかにも『住吉の長屋』の一部、『光の教会』なども再現されている。

 会場の美術館前庭には、挑戦のシンボルで永遠の青春を表す「青りんご」のオブジェも展示されている。これは安藤氏が上海個展のために特別にプレゼントしたものだ。安藤氏は「青りんごは青春を意味している。世界がコロナウイルスの挑戦に直面している今、青りんごの伝える活気と希望が非常に重要なものだ」と考えている。この青りんごを通じて人々を結び、芸術の温かみと人の心を癒す力を伝えたいと願っている。

(作者:范易成)