米国に上場している中国の動画共有大手「ビリビリ動画（bilibili）」がこのほど、香港証券取引所から上場を承認され、１８日に公募を開始、３月２９日に香港証券取引所で上場する見込みだ。関係筋によると、調達額はおよそ３０億ドルと見られる。

  ビリビリの２０２０年１２月期決算は、売上高が前年比７７％増の１２０億元、第４四半期は前年同期比９１％増の３８億４千万元となり、市場予想を大きく上回った。平均月間アクティブユーザー数（MAU）は５５％増の２億２００万人に上っている。

  これまでに、アリババ·グループ、京東、網易など米国に上場している複数の中国IT大手が、香港への重複上場を果たしている。ビリビリの他、「BAT」と呼ばれるインターネット検索大手の百度（バイドゥ）も今月中に上場する予定。また、、自動車情報サイト「汽車之家」、オンライン旅行大手の携程旅行網も上場に向けた準備を進めている。

  ビリビリは、中国の若い世代のためのオンラインエンターテインメントの象徴的なブランドだ。２００９年６月にウェブサイトが開設され、２０１０年１月に正式に「bilibili」と命名された当社は、高品質のコンテンツと臨場感あふれるエンターテインメント体験を提供し、ユーザーの強い感情的なつながりを基にプラットフォームを構築した。

（編集：ｆ）