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「イノベーションを止めない」と富士フイルム(中国)イノベーションセンター所長

2020年 12月 10日17:25 提供:東方網 編集者:範易成

富士フイルム(中国)イノベーションセンターの徐瑞馥所長

  富士フイルム(中国)は今年9月、上海にオープンイノベーションセンターをオープンした。ここには医療健康、高性能材料、映像の三つのテーマを通じて、現在販売中の多数の製品と共に、今後の中国市場のニーズと動向を見据え、中国でのさらなる進出を果たすための最新の成果と技術が展示されている。今回、当センターの徐瑞馥所長が東方網のインタビューに応じ、オープンイノベーションセンターの主な展示品を紹介すると共に、センター設立の背後にある物語について語った。

  イノベーションを止めない 分野を越えてコア技術を活用

  富士フィルムの上海オープンイノベーションセンターは、輸入博の波及効果を受けて11月23日に一般開放された。上海にオープンイノベーションセンターを建設した理由について徐所長は、「将来も次々と新しい技術が出てきます。もし時代の歩みについていけなければ、また淘汰される危機に直面しかねないからです」と説明した。  

  富士フイルムの伝統的な技術として、映像分野では一般消費者向けのインスタントカメラinstax、ミラーレスデジタルカメラ及びPrinciao Smartサーマルプリンターなどがあり、ビジネスユーザー向けにはプリントヘッド、8K対応の放送用レンズなどの製品がある。徐所長は、「会社が事業転換した後の重点の一つは医療健康であり、もう一つは高性能材料です」と述べる。そしてこのセンターの医療健康エリアには、銀イオンの抗菌性を導入した製品やSynapse 3D治療システム、再生医学と細胞培養フラスコの製品が展示されている。また高性能材料エリアには、富士フイルムが今後の5G回線の普及に向けて開発した独特な材料、例えば5G携帯電話の背面カバー用の装飾膜、皮革製品と車内装飾用のインクなどのCMF材料などが展示されている。

  浦東と共に発展し、中国市場に常に自信を持つ   

  富士フイルム(中国)の古参社員として、長年にわたって徐瑞馥女史は当社の発展を見続けてきた。会社の創立当初の状況を思い起こして徐女史は、「設立当初、全社の業務部門は3つしかありませんでしたが、現在は事業部だけで11社あります。富士フイルム(中国)は浦東開発開放の歩みとともに成長してきたと言えます」と感慨を述べた。2012年3月には上海金橋にある技術センターが正式に運営を開始。そして今年、オープンイノベーションセンターが浦東に建設されたことは、富士フイルムが中国市場を深く耕すという強い決意を一層示している、と徐瑞馥女史は語った。

(編集:f)