PC端末|中国語|English

上海

中秋節まであと1ヶ月 上海の月餅屋には長い行列

2020年9月8日 17:23
 提供:東方網 編集者:範易成

 今年の中秋節までまだ1ヶ月もあるのに、上海の月餅屋の前には連日、長い行列ができている。午前11時に訪れた上観新聞の記者が行列に並ぶ客の一人、徐さんにたずねたところ、もう2時間並んで待っているとの答えが返ってきた。徐さんによると、これでもまだ人が最も多い時期ではなく、中秋節前の一週間が行列の最も長い時期で、4時間ほど並んだこともあったそうだ。並んでいる中には、折り畳み椅子を用意して来ている人も少なくない。

 なぜ上海人は中秋節の前にこれほど待ってまで焼きたての月餅を買うのだろう。光明村レストラン本店の劉錦炎シェフは、「上海の消費者は二十四節気によって食べ物を選びます。だから中秋節の前に必ず月餅を買いに来ます」と述べた。劉シェフによると、ここ数日は毎日朝8時前から売り始め、夜7時に終わるそうだ。


 上海の「鮮肉月餅」(肉入りの月餅)業界の中では、光明村レストラン本店前の行列が毎年最も長くなる。ここのスタッフはいつも2階で「蘇州式月餅」の皮と餡を作っている。ベテランになると皮を引っ張る音と餡の匂いですぐ優劣が分かるらしい。月餅を包む人たちはわずか3秒で一つの月餅を包み上げる。しかも重量はどれも71グラムちょうど。そして一階で焼きたての月餅を販売するのだ。

 大きなフライパンを使って月餅を焼くのが光明村レストランの特色だ。おいしい月餅にするには30分ほど焼かなければならない。幸い消費者は焼いている過程をすべて見ているので、行列が長くても納得してくれている。

劉シェフは、「中国のお菓子の標準化はとても難しいものです。しかし、それぞれの製造工程において厳格な標準があります。そしてその標準に従っているからこそ、光明村レストランの鮮肉月餅が市場に認められているのです」と述べた。

(実習編集:范応良)