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上海新型コロナウイルス感染拡大防止のテーマ展が開催

2020年 8月 26日10:23 提供:東方網 編集者:範易成

 上海新型コロナウイルス感染拡大防止のテーマ展が、8月25日から9月25日まで、上海展覧センターで開催されている。24日、記者は一足先に上海展覧センターを訪ね、テーマ展を見学した。

 展覧センターに入って真っ先に目に入るのは、疫病に対抗するための大型室外装備の数々だ。中国国際応急医療隊(上海)の専門車両、陰圧救急車、CT診断車など、主に疫病対抗時に重要な役割を果たした車両を展示している。さらに登場するのは、武漢の「戦疫」に参加した医療用テントだ。テントには、陰圧病室、人工呼吸器、生命監視装置などの設備が据えられている。同済大学付属東方病院の国家緊急医学援助隊である黄国鑫隊員は、「当時武漢に25台のテントを持って行き、全部使いました。医療用テントのメリットはどこでも組み立てられる点です」と述べた。

 展覧ホールに入ると、両側の壁には疫病に対抗して起きた出来事が時系列で並んでいる。全国と上海防疫の記録、及び重要政策を目の前で見ることができる。

 「科学的な防疫に全力を尽くす」という展示区には、防疫に使われた実物がまとめて展示されている。消毒、検査、検疫、隔離、治療の5段階を通して、科学的な治療の過程をすべて再現してある。さらに、ここにはエクモ、いわゆる体外式膜型人工肺が展示されている。これは最新の先端医療技術で、患者の体内から血液を抜き出して人工肺で二酸化炭素を拡散により除去するとともに、赤血球に酸素を付加して再び体内に戻す医療器械だ。

 疫病が蔓延していた時期、上海の各コミュニティも疫病予防のための番所だった。「一心同体で疫病に対抗する」展示区には、長寧区古北コミュニティの入り口を模して作られた門から入る。長寧区は上海在住外国人の居住密度が最も高い区であり、さらに古北コミュニティは長寧区内の最大の国際コミュニティで、防疫の難易度が高く、管理が難しい地域であった。実際に使われた展示物の一つ一つはどれも一見地味なようだが、コミュニティの幹部、警察、ボランティアが一緒になって疫病防止のための強固な防御線を築いたことに思いをはせると、まるで疫病が最も厳しい時期に戻ったように感じた。




 「家に籠もった日々」と題する展示物は、金山の農民が絵や切り紙などの民間芸術で生き生きと制作した作品だ。これらは決して忘れることのできない「自粛の日々」をもう一度思い出させる。同じ展示区には、防護服とマスクを使って作られた「天使」も置かれていて人目を引く。「天使」の着ている防護服は、下着製造会社の「上海三槍」が転業して生産した最初の防護服で、翼は上海の複数のメーカーから集めたマスクからできている。全上海100社余りのマスク生産企業が全力を尽くしたからこそ、我々全ての国民は安心して防疫に立ち向かうことができたことを、「天使」は表している。

(実習編集:范応良)