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上海

交通警察は女性に向かない? 上海唯一の女性交通警察中隊

2020年8月24日 13:29
 提供:東方網 編集者:範易成

 昨日の午後2時に、上海気象局は高温橙色警報を発表した。室外の最高気温は37℃。だが、アスファルトの上はそれ以上の高温に違いない。

 そのころ、浦東の世紀大道では、女性交通警察の黄莉潔と同僚が「武装」して、交差点でパトロールをしていた。太陽の暑さに加えて、車の排気管から噴き出される熱気と遮る物のない広い路面からも、目で見える程の熱気が立ち昇っている。たまに風が吹いては来るが、熱い。呼吸も苦しいほどだ。


 世紀大道に沿って東方明珠電視塔から浦東世紀公園までは途中10の交差点があるが、ここの風景は独特だ。全長5.5キロを受け持つ交通警察と予備警察は、浦東公安支局交通警察支隊世紀大道女性警察中隊の隊員で、すべて女性である。これは上海で唯一の女性のみの交通警察中隊で、上海の他地区の交通警察と同様、毎日車の流れの中に立って交通の秩序を守っている。

 この女性警察中隊を形式的なものだ、と言う人もいるようだ。だが黄莉潔はこれに対して、「ほかの人に何と言われようと、私たちはちゃんと仕事をしています。心に恥じるところなしです」と述べた。

 彼女たちの行動がそれに対する答えと言えよう。一人当たりの当番は2時間で、パトロールして違法行為に目を光らせる。一見簡単そうだが、記者が取材した1時間の中で、黄莉潔が立ち止まっていた時間は5分もない。残りの時間は全部道の上だ。道端には番所が設けられているが、木陰に隠れている部分は半分もない。赤外線温度計で測ると、番所の床の温度は56.9℃。服が濡れても暑さで乾き、乾いても汗で濡れてしまうというのはこれを指しているだろう。


 「世紀大通の交通安全環境が向上するのであれば、私達は苦労を恐れません」と言う黄莉潔の言葉にうそ偽りはない。これは彼女の仕事だ。上海の一般市民と同様、生活と理想のために努力している。彼女は同僚たちと力を合わせ、この「女に向いていない」職場で何年もかけて着実に根を張ってきた。

 世紀大道の女性警察中隊は13人の女性警察官と33人の女性警察補佐から構成され、平均年齢は29歳だ。浦東公安交通警察支隊車宣大隊の朱融雪副隊長は、「彼女たちは家の中の『お姫様』から世紀大道上の『鋼鉄のバラ』に成長し、最高の青春を公安事業に捧げています。本当に尊敬に値します」と述べた。

(実習編集:范応良)