ようこそ、中国上海!
在上海多国籍企業職場復帰ケース

Home >> 新着 >> 上海

科学技術の国際競争で勝利を得るために上海が学術雑誌に布石を打つ意味

2020年 8月 5日17:02 提供:東方網 編集者:範易成

 国際的な科学分析会社であるクラリベイト·アナリティクスが最近発表した2019年度の『Journal citation Reports』(JCR)によると、上海の学術雑誌『細胞研究』のインパクトファクターは20.507に達した。インパクトファクターが20を超えた自主創刊学術雑誌としては中国初であり、順位は世界第7位で、アジア太平洋地域では第1位となる。

 今年、中国では九つの国内学術雑誌のインパクトファクターが10を超えた。学術雑誌の国際影響力は国の科学技術競争力のマークでもあり、中国国内で先頭に立つ上海の学術雑誌は、国際学術雑誌界において人々の注目を引く「中国マーカー」となっている。関係者によると、国際発言権と影響力をいっそう高めようと、上海では現在、『上海における世界一流の学術雑誌育成3ヶ年育成計画(2021-2023)』を作成中とのことだ。

 学術雑誌の国際影響力はなぜそんなに注目されているのか。業界関係者の分析によると、今の大国間競争の中で、科学技術の競争力と文化ソフト·パワーはますます重要な役を演じている。ある学術雑誌出版社の業界関係者は、「国際競争の中で、科学技術の分野が死命を制する場合が増えている。学術雑誌は無視できない隠れた『戦場』となっており、世界一流の学術雑誌を制作するのは国家の発展にもかかわっている。その責任は上海にあり、上海もこの優勢を使って時勢に乗じなければならない」と述べた。

 上海は中国と西洋の文化が溶け合う最前線の街として、学術雑誌の国際影響力を高める方法において独特な優位性がある。そのため、著作権輸出、海外発行、著作権導入などの分野で他の地域に先駆けて試行し、中国の学術雑誌が発展する「上海モデル」を作ることができるのだ。

 上海市宣伝部副部長で上海市新聞出版局局長である徐炯は、「『上海文化』ブランドの全力育成 国際文化大都市建設の加速に関する3ヶ年計画」には、学術雑誌の発展を支持し、国内外でトップレベルの学術雑誌を作ることも含まれると強調した。そして「現在、この目標はすでに段階的な成果をあげています」と述べた。

(実習編集:范応良)