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日本の加藤拓監督が撮影する100年前の上海

2020年 8月 5日16:19 提供:東方網 編集者:曹俊

 第26回上海テレビ祭白玉蘭賞には、多くの国から優秀な作品の応募があり、最終的に10本の海外ドラマが入選した。このうちの一つ、日本の『ストレンジャー~上海の芥川龍之介~』は特別な作品だ。このドラマは芥川龍之介の『上海遊記』を改編したもので、1921年に『大阪毎日新聞』の特派員として上海に来た芥川龍之介が見て聞いたことを描いている。芥川は上海の風土人情を楽しみ、各階層の人々を訪れ、さらに夢を持つ新青年らとも交流した。

 『新民晩報』の記者はこのドラマの監督である加藤拓氏に対し、上海テレビ祭と上海について独占インタビューを行った。

 「白玉蘭賞に入選したことを非常に光栄に思う。本当は現地へ行って中国の人々の反響を実際に感じたいところだ。しかし新型コロナの影響でオンラインとなったテレビ祭の開催は、逆に世界に幅広く注目されるかもしれない。中国や世界の制作者との交流を期待している」と加藤氏は述べた。

 『上海遊記』をベースにして本作品を撮影することになったきっかけは、という質問に対して、監督は次のように答えた。『上海遊記』では、芥川龍之介の視覚は冷静で、良いところも悪いところも理性的に描いている。国と国の関係は、政治、経済、軍事などの影響を受けて非常に大きく変化するだろう。だが、文化と文化の間、人間と人間の関係はそうではない。理性と敬意を持った細やかな目で見れば、その国の民衆の文化と伝統の深さを描くことができる。

 また、芥川龍之介の心理を描き出すため、監督は芥川の他の小説もこのドラマに盛り込んだという。「上海を舞台にして彼の精神世界を描くのは面白かった」と語った。

 監督は100年前の上海を芸術的に映像化することを非常に重視したという。「16日間の撮影期間を非常に愉しんで、特に困ることはなかった。すばらしい撮影環境で、日本に戻りたくないほどだった。映像は世界に通用する言語なので、撮影が開始されると、現地では一瞬でレベルと方向性を分かち合うことができた。それが国際チームで撮影する魅力だ」と述べた。

(編集:曹 俊)