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上海国際応急防疫物資展が15日に開幕

2020年 7月 16日16:42 提供:東方網 編集者:曹俊

 グローバル防疫物資の需要と供給のプラットホームを構築すると同時に、高品質を保証した中国の防疫物資を世界に向けて示し、中国のイメージアップを図る「上海国際応急防疫物資展」が15日、国家会展中心で開幕した。10の政府機構、20以上の在上海各国総領事館、25の国内外商協会が参加して開かれ、会場で交渉に入るバイヤーも少なくない。

 関係筋によると、今回の展示会の展示面積は約2.6万平方メートルで、品質を誇る500社が展示を行っている。防疫設備展示エリア、防疫商品展示エリア、原料·副資材展示エリア、応急救援用品展示エリア、総合サービスエリアなどの5大エリアが設けられている。展示品はマスク、手袋、防護服、消毒用品、PCR検査試薬、消毒ロボットなどの応急防疫物資で、バイヤーの仕入れニーズを満足する品ぞろえだ。

 展示会には防疫物資分野に深く関わっている医療関係企業が数多く参加している。上海市政府指定の唯一の防疫物資プラットホームである上薬医療器械(上海)有限公司や、学士院会員の鐘南山と協力して水素ガス化機を開発した上海潓美医療科技有限公司などの有名な企業もいる。中国で新型コロナが発生した初期に、売り切れが続出した「84消毒液」を生産する敖広集団は、その84消毒液のほかにも75%アルコールフリーハンドウォッチでブースを飾っている。同社の市場マネージャーの許有健氏によると、輸出の75%を占めるのはアルコールフリーハンドウォッチで、主に米国、カナダ、オーストラリアおよびヨーロッパの一部の国へ向けて輸出している。最近は日本にも輸出しており、新型コロナの期間中は防疫商品の注文が激増した。今回の展示会を通じて、より多くの国内外取引先を誘致したいと、意気込みを語った。

 また、新型コロナ流行を受け、防疫物資の事業に「途中出場」した企業も少なくない。高意匠新材料科技(蘇州)有限公司は、ハイテクのナノメートル新材料、機能不織布、機能繊維など、健康分野に幅広く力を入れている。今年の初め、同社は関係する技術をマスクの研究開発に応用したが、展示会の会場で、この新開発の不織布マスクをネットライブ発売した。同社の邱童総経理は、「弊社は日本で18年の研究開発経験がある。東京大学未来医学院などの高分子繊維で実力を持つ専門家チームと協力して、材料の技術革新を行っている。弊社の材料は日本群馬県のある鉱石を用いており、ナノメートル級の粒子に分解する。マスクに使用することで、消臭、除菌、清涼感の効果がある。この度の展示会を通じてグローバル市場を開拓して人々に幸せをもたらしたい」と述べた。

 「トイレ革命」で設立された恵州市縁中源生物科技有限公司は、研究開発した微生物分解の知能防疫便器を防疫に応用した。この微生物分解技術は大便を二酸化炭素と水に分解して排出する。パイプが必要ないし、ゼロ排出で汚染もないため、糞便の経口感染のリスクを下げられる。

  今回の展示会は中国国際商会上海商会(上海国際商会)、広州商会(広州国際商会)がサポートし、上海市国際貿易促進委員会傘下の華茂国際展覧(上海)有限公司と世展和新展聨合展覧(広州)有限公司の共催で行われた。期間中は展示以外にもオフラインのフォーラムが多数開かれ、企業が防疫物資の最新輸出政策や、品質認証と海外リスクのコントロールを理解するのに寄与するものとなっている。

(曹 俊)