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華鐘コンサルタントグループが定例セミナーをオンラインで開催 当面の中国経済状況を報告

2020年 5月 18日16:16 提供:東方網 編集者:王笑陽

 華鐘コンサルタントグループは5月15日、上海市外国投資促進中心と合同で、「第28回春季中国セミナー:当面の中国経済状況と日系企業事例報告」をオンラインで開催した。およそ1400人がセミナーを視聴した。

 華鐘コンサルタントグループは中国の日系企業を対象に総合コンサルタントを行う企業で、16年前から半年に一度、このようなセミナーを開催している。日本や中国にいる日本人に向けて、中国の経済状況を地元から発信している。そして今年は新型コロナウイルスの影響で、初めてオンラインでの開催となった。視聴者のうち約6割から7割が日本で視聴したということだ。

 冒頭では、共催者である上海市外国投資促進中心の薛鋒主任と、在上海日本国総領事館の和仁一紘領事は挨拶した。薛主任は、「上海市はコロナウイルスの防疫作業と経済発展の両方を重視してきたとし、今後は各方面との連携を強化して、クラウド契約やクラウド商談などの方法を通じて、外資企業による投資の新たな魅力を構築していく」と述べた。そして和仁領事は、「新型コロナウイルスの影響を受け、日本企業から業務再開などに関する問い合わせがあるなか、華東地域と日本企業の結びつきの強さを感じた」と述べた。

 セミナーには、上海市外国投資促進中心の顧問である羅和慶氏、華鐘コンサルタントグループの董事長·総経理である古林恒雄氏、董事·副総経理である能瀬徹氏、総経理助理である古林将一氏の4名が出席し、新型コロナウイルスの影響をめぐって、順番に講演を行った。

オンラインセミナーの様子

 まず、羅和慶氏は上海市の新型コロナウイルス対策と経済状況を中心に講演。羅氏は、「新型コロナウイルスが経済活動に衝撃を与えたのは確かである。ただ、2020年第1四半期の上海のGDPは前年比6.7%減となったが、実行ベース外資は46.69億米ドルで同期比4.5%増となった。そして新型コロナウイルスの制圧後、上海市は更なる対外開放を行い、外資導入を加速する姿勢を示している」と述べた。

 続いての古林恒雄氏の講演は、2019年の中国経済実績と新型コロナウイルス以降の中国経済をマクロの視点から紹介した。「新型コロナウイルスのパンデミックで世界経済はどうなる」「2020年の中国経済はV字回復を達成できるか」などの注目の話題をめぐって見解を述べた。

 その後、能瀬徹氏は緊急時の資金調達などの事例報告、古林将一氏は新型コロナウイルス蔓延を防いだ中国IT技術を、それぞれ紹介した。華鐘コンサルタントグループによると、セミナー終了後は各講師の講演をホームページにアップロードするので、セミナーの視聴者は繰り返し視聴できるとのことだ。

 新型コロナウイルスの影響を受け、さまざまな会議やイベント、授業やセミナーなどがオンラインで開催されるようになってきている。オンライン開催は、「会場費·人件費·印刷費などの削減」、「どこからでも参加できるため時間も交通費も節約」、「あとから動画や資料を再確認できる」といったメリットがあり、新型コロナウイルスの終息後も引き続き積極的に活用されると見られている。