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芥川龍之介の上海での物語、NHKがSPドラマを放送

2019年 12月 31日9:20 提供:東方網 編集者:王笑陽

 日本を代表する文豪の一人、芥川龍之介の上海での物語がドラマで再現された。12月30日夜、スペシャルドラマ「ストレンジャー~上海の芥川龍之介~」が、NHK総合テレビなどで放送される。芥川龍之介を演じるのは松田龍平である。

 1921年、当時29歳だった芥川龍之介は、大阪毎日新聞の特派員として上海を訪れた。120日余りかけて、南京、九江、漢口、長沙、洛陽、大同、天津、沈陽などの都市を巡歴。当時の中国は動乱のさなか。清朝を倒した革命は、やがて軍閥の割拠という混乱に至り、西欧諸国や日本が上海の租界をわがもの顔で支配し、民衆は壮絶な貧困にあえいでいた。それらを目撃した芥川は、帰国後、自ら経験した出来事と所思所感を併せて記し、紀行文『上海游記』を著した。この『上海游記』が、今度のスペシャルドラマの原案の一つである。

 ドラマは8K映像で100年前の上海を再現している。撮影は大部分が中国で行われ、スタッフの9割を占める180人を中国人が演じた。

 主役の松田龍平は、「芥川の人生においては、ほんの四か月間の中国放浪記です。100年前の上海は芥川にどう映ったのか、激動の時代をいく上海を一緒に旅をするような気持ちで観てもらえるのではないかと思います」とコメントした。