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上海

12月28日上海大世界リニューアルオープン、中国の伝統文化を体験

2016年11月29日 9:50
 提供:上海市観光局 編集者:兪静斐

 中国人民政治協商会議上海市委員会(以下、市政協委員会)恒例の年末視察活動の中で、数世代にわたって上海市民の記憶に残る上海大世界が12月28日リニューアルオープンすることが判明した。現在、内装及びレイアウト等の各作業が順を追って急ピッチで行われている。営業再開予定の大世界ではその重点を無形文化財指定のステージ、展示、伝授などを内容とする。

 西藏南路、延安東路交差点の「大世界」は嘗て中国文化の「東方の門」と称えられ、2003年休業以来、改修工事による営業再開に関して多くの紆余曲折があった。市政協委員会は長期に及んだ「大世界」の営業再開事業に繰り返し注目し、多くの関連議題を含む提案を行ってきた。今年、対外友好委員会主任の道書明委員が提出した「上海大世界游楽場の営業再開に関する早急提案」が市政協委員会の会議で重視され、特別委員会による重点協商会議提案の手続きが行われた。

 「大世界」は1917年に建設を開始し、その創業者は黄楚九。演芸、寄席雑芸と南北伝統演劇、曲芸を特色として、12面の哈哈鏡(マジックミラー)は「大世界」で最も人気のあるアトラクションであった。中華人民共和国建国後は「人民游楽場」と改名され、1958年再び旧名で復活した。1974年「上海市青年宮」と名を改め、更に1981年1月25日「大世界」の営業再開にあたって、その名を再び「大世界游楽中心」(娯楽センター)と定めた。「大世界」は元々演芸、寄席雑芸、伝統的な南北演劇、曲芸を毎日上演していた上海最大の室内娯楽場であった。

 「大世界」は、かつて上海市民に最も人気のあった娯楽場として、多くの小さな舞台を設け各種演劇、曲芸、歌やダンス、演芸雑芸などの演目を順番に演じていた。その中央には野外の空中遊覧飛行船があり、更に映画館、ショッピングモール、フードコート、中華料理·洋食レストランなども併設され、大世界の施設内で1日中遊びふけっていた観光客も多かった。

 リニューアルオープン後の大世界は無形文化財のステージ、展示、伝授などの内容を重点とし、大世界のレイアウト空間を総合して、各種の表現と技術手段により、無形文化財と「民族、民間、民俗」文化を際立たせた展示伝承を主題としてポジショニングする。大世界らしい大衆に寄り添った無形文化の理解をめざし、伝統的な文化という大きな空間を感じ取り、体験させることを狙いとする。