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評論

日本の安倍晋三首相が初めて中国人に新年の挨拶 三つのメッセージ

2019年2月5日 17:04
 提供:東方ネット 編集者:曹俊

 4日夜、日本の安倍晋三首相は、ビデオを通じて中国人に向けて新年の挨拶をした。これは安倍氏個人にとって初めてであるとともに、日本の首相としても史上初の出来事だ。最初の言葉は「大家過年好(みなさんよいお年を、という意味)」の五つの言葉で、発音を聞くとずいぶん練習した様子だった。続いては日本語で、自己紹介と中日関係の現状と祝福を述べた。

 これに関して「牛弾琴」というベテランのメディア関係者は、少なくとも首相が三つのメッセージを伝えたと述べた。

 1)中日関係は確実に新しい段階に入った。

 2018年に中日両国の指導者が相互に訪問したが、安倍首相の今回の新年挨拶もこれに沿って中日関係をさらに深め、日本の利益の最大化を求めることを目指している。中日両国の人々が相互に相手の国を訪れることが期待される。そうすれば中日関係は新しい段階から、さらに進んで蜜月期に入る可能性もある。

 2)安倍首相の新しい一面を見せた。

 首相の最初の言葉は中国語だった。これは中国人に親近感を持たせた。また以前、安倍首相がロシアのプーチン大統領と会った時、遅刻したことから小走りで近づいたことがあった。いっぽうプーチン大統領の方は、遅くなっても泰然として談笑を続けていた。これを笑った向きもあったが、実際には安倍氏の「時間を守り忍耐強い」というすごさを見せてもいる。

 国家利益と自分の面子のどちらを選ぶかの際、安倍首相は間違いなく国家利益を選ぶだろう。自分の面子を損なっても「君子豹変す」点に我々は敬意を払うべきだ。それが本当の政治家だからだ。

 3)東アジア地域の政治は大きく変わりつつある

 この変化はこの1年以内に起きている。昨年、初めて米トランプ大統領と朝鮮の金正恩最高指導者との会談が行われ、朝鮮半島の局面が変わりつつある。日露の関係も近づき、北方四島の問題解決が重要な時期に入った。日韓の関係は急速に悪化し、日米関係も微妙になっている。

 日本が中国との関係を急速に改善し、特に多辺主義と自由貿易で協力を強化しているのは、米国が起こしている貿易摩擦と関わっている。中国にとっても圧力であり日本も頭が痛い。貿易は日本経済の命であり、それを突破する方法の一つは中国への接近なのだ。

(編集:曹 俊)