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評論 米の圧力強化の企みは「ザルで水を汲む」のと変わらぬ

2018年 7月 13日11:12 提供:新華網日本語

米国は11日、新たに2千億ドル相当の中国製品への追加関税リストを公表した。先に340億ドル(1ドル=約112円)相当の中国製品に追加関税を発動してからまだ1週間も経っていない。このように関税リストを加速度的に拡大させる米国のやり方に、中国は厳正に抗議する。強圧的かつ即決的な手段で相手に服従を迫るという米国のやり方は空振りに終わるだろう。中国はあくまで理性的に冷静に対応していく。

米国はこれまでも世界の覇者という態度で全ての事に臨んできたが、今回もまさに中国の反撃を理由に再び関税リストを拡大させた。引き金を最初に引いたのは米国であり、中国は不本意ながらも応戦に迫られたこと、中国の反撃は国際道義的な「正当防衛」であり、貿易覇権主義に対する断固たる反撃であることを見識のある人はみな理解している。中国はこれまで通り、今回も必要な反撃を行い、国家の核心的利益と人民の根本利益を守る。

米国のこのような物事を加速度的に拡大させる行動の背景には、迅速な作戦で中国のさらなる譲歩を迫る考えがあることを排除しない。このような理性を失った行為は人々を驚愕させる。中国と米国という両大国の貿易摩擦は単なる算数の問題ではなく、数字遊びでもない。安易で乱暴な数字の引き上げは問題の解決にならないだけでなく、さらに多くの分野や集団に、より深遠な影響を与えることになる。

自国は国内法により一方的な行動を取り、他国が自身の権益を守ることを許さないという、盗人が他人を盗人呼ばわりするような論理は、そもそも道義を失しており、自身を損なうばかりか世界をも巻き添えにする。貿易戦争の被害は既に現れ始め、米国の政府や企業もそれを実感している。340億ドル相当の中国製品へ追加関税が発動された6日、米国は「関税適用除外」政策を打ち出し、貿易戦争で傷つくかもしれない米国企業に便宜を図った。短期的には企業を助けることになるかもしれないが、失った市場を取り戻すことはできない。この道理は政府よりも企業のほうがはっきり理解している。米大手電気自動車(EV)メーカーのテスラは米政府が2千億ドル相当の中国製品への追加関税リストを公表する前日、上海市の臨港地区に巨大工場を建設すると発表した。米シカゴのエマニュエル市長も11日、大型経済貿易代表団を率いて訪中し、中国と貿易投資協力を協議した。これらの事実は、米政府は海外からの輸入製品を阻止できるが、企業の海外進出を阻止することはできないこと証明している。

強圧的、即決的な手段で中国に服従を迫る企みは、「ザルで水を汲む」のと変わらない。それはかならず徒労に終わる。中国のことわざで「兵来将擋、水来土屯」(兵が攻めてくれば将が防ぎ、大水が出れば土でふさぐ)というように、中国は既に十分な対応準備を済ませており、断固とした反撃措置をとり、量的または質的な手段を含むさまざまな措置をもって総合的に反撃する。中国は自由貿易と多国間貿易体制を引き続き支持し、各国と共に貿易覇権主義に断固として反対していく。

時が変われば世の中も変わる。米国は時代遅れの思考で現在の世界と向き合うべきではない。想像や憶測、強圧的態度は問題解決の正しい選択肢ではない。中国は米国がこのような幻想を捨て去ることを忠告する。ひたすら謂れもなく他人を非難することより、自らの行いを反省するほうが良い。中国が開放拡大や改革の深化のために払った努力と収めた成果を直視し、理性的で実務的な態度で中米経済貿易問題の解決に臨んでもらいたい。

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