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独占インタビュー:ロシア極東地域は中国との経済協力拡大を希望——ロシア極東・バイカル地域開発基金理事長のチェクンコフ氏にインタビュー

2017年 10月 31日17:38 提供:新華網日本語

「ロシア極東地域は、中国との経済協力を拡大し、『一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)』とユーラシア経済共同体の建設の連結において、交通、農業、投資などの分野の協力プロジェクトを推進することを希望している。」極東・バイカル地域開発基金(「極東開発基金」と略称)理事長のチェクンコフ氏はこのほど、新華社記者のインタビューに応じこのように述べた。

チェクンコフ氏は、「一帯一路」構想は今の時代で最も広大な一体化構想だとし、近年、ロシアと中国はインフラ、物流、自然資源の採掘と加工などの協力分野で重要な進展を実現してきたと述べた。そして、ロシアと中国が実施する共同プロジェクトが、連結と協力の内容の大幅な増加をけん引し、特にロシアと中国に隣接する極東地帯において、「一帯一路」構想の潜在能力と将来性がさらに顕著になると確信していると述べた。

チェクンコフ氏は、ロシアと中国双方が引き続き措置を講じて商品市場を互いに開放し、ロシアの極東が現在開発している農産物を中国市場へ進出させることを望む姿勢を示し、中国の消費者がロシア極東の汚染されていない農産物を購入できるよう両国の農業部門は努力しなければならないと指摘した。

チェクンコフ氏はインタビューで、中国経済の発展の将来性を高く評価し、「中国は『世界の工場』、大口商品の主要な購入国であり、2016年末時点で、中国の銀行体系の資産総規模は33兆米ドルに達し、米国の2倍となっている」と述べた。

チェクンコフ氏は、「ロシア企業は投資や金融分野での中国との提携を強化し、これにより中国及びアジアの金融市場に進出するより多くの経路を獲得することを望んでいる。もし極東地域が実施する『一帯一路』重点プロジェクトが有価証券を発行でき、さらに中国取引所で取引を実施できるなら、中国とアジアの投資家に新プロジェクトへの投資機会を提供し、ロシア企業も発展に必要な資金を獲得することができるだろう」と述べた。

ロシアの極東開発が実現した進展についてチェクンコフ氏は、貿易と投資分野にはいまだに客観的、又は心理的な障害が存在するものの、これらは克服できるもので、ロシア政府は常に措置を講じて極東の投資環境を改善していると述べた。チェクンコフ氏は、極東地域は現在、17の飛躍的発展区を設立し、自由港制度を打ち出して、簡略化したビザ制度を導入したと紹介し、「中国というパートナーを含む外国の協力パートナーの興味が拡大しているのを我々は見ており、ロシアは極東プロジェクトに投資する外国企業が信頼できる長期的な収益を得られるようにできる限りの努力をする」と述べた。

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